武蔵大生のおひとり様事情【学生相談室インタビュー】

2017年03月04日

武蔵大生の皆様、そして春から武蔵大生になる皆様、こんにちは。
突然ですが、「大学生は人生の夏休み」という言葉を聞いたことはありますか?
大学生になると、自分の裁量で決められることが多くなります。好きなように履修を組んで、空いた時間は勉強にサークル、遊び、バイト……何をしてもOK!まさに夏休みのように自由ですね。
しかし、そこにひとつの影が……そう、「孤独」です。
高校までのようなクラスがなく、集団行動が少なくなるため、一人になる状況が増えます。一人だとちょっとソワソワしてしまう方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は武蔵大生100人にアンケートを実施し、リアルなお一人様事情を調査して参りました!さらに、学生相談室に聞く「周りの目を気にしなくなる方法」も掲載しております。ソワソワに心当たりがある方、このままお読み頂ければ幸いです。

学生相談室→http://www.musashi.ac.jp/seikatsu/soshiki/soudanshitsu/index.html
※使用アプリ:SurveyMonkey
回答者:武蔵大学在学生100人(男性:29人, 女性:71人)


 

ほぼ全員が経験者!ぼっち授業


100人中89人が「半期の間ずっと一人で授業を受けたことがある」と回答し、「はい」の方が圧倒的に多い結果となりました。これは、自分で自由に履修が組める大学の特徴がよく表れていますね。
人によって授業の選択基準はさまざまですが、友達の選択に左右されず、授業内容を優先して履修する真面目な学生が多い証ではないでしょうか。(単位修得が優先かもしれませんが笑)

 

 

2人に1人はやったことアリ!

ヒトカラ&一人ラーメン&一人映画


一気に3つ紹介しましたが、どれも約半分の人はやったことがあるという結果になりました。
皆様の予想と比べてどうだったでしょうか?
ここで注目したいのは「一人ラーメン」です。実に約34パーセント(24人)の女性回答者が「はい」と回答しています。「ラーメン食べに行きたいけど、女一人で行くのはどうかな…」とためらっている方、みんな意外とやっているので大丈夫ですよ!

 

 

少しハードルが高いかも?

一人食堂&一人旅行


ここからはいいえの方が増えてきます!
38人が「一人で食堂で食事をしたことがある」と答えたのに対し、62人はしたことがないという調査結果に。そして「一人で一泊2日以上の旅行をしたことがありますか」という質問には、80人が「いいえ」と答えました。ここで、多数派の回答者の声を聞いてみましょう。

【一人食堂】
大人数の中一人でご飯を食べるのは気がひける(女性)

【一人旅行】
ひとりの楽しみ方がわからないから(男性)
・友達と一緒ではなく、一人でやるにはかけるお金が多すぎるから(女性)


なるほど、いろいろな考え方があるようです。

 

 

なんと100人中ただ1人!一人焼肉


100人中1人だけ「一人で焼肉屋に行ったことがある」と回答しました(ちなみに女性でした)。100人に1人と言うと、何やら強そうな響きがしますね…!
そして、「はい」と回答した方からコメントが届いています。

「その日はアルバイトのお給料をもらった週末だったのですが、予定がなく1人でだらだらしていました。しかし、どうせなら一人でなければ出来ないことをしようと思い立ち、地元の焼き肉屋へ。女性一人で来ているお客さんは私だけで、初めのうちはドキドキでした。しかし、自分のタイミングで肉を焼けるのはとても良かったので、機会があればまた挑戦したいです!」

やはり最初はドキドキするようですね。最近では、仕切りで区切られた「一人焼肉専門店」なるものがあるそうです。

 

 

 みんなが一人〇〇しない理由とは?


1位 機会がないから
・・・・・・・65人

2位 周りの目が気になるから・・・28人
3位 ひとりではつまらないから・・24人

4位 その他・・・・・・・・・・・13人

1位は「機会がないから」でした!興味がないからそもそもしない、友達がいるので一人になることがない、何をするかではなく友達と一緒にすることを大切にしているなど、さまざまな理由が考えられますね。
そして、注目の第2位は「周りの目が気になるから」。常に空気を読もうとする日本人ならではでしょうか。
「一人だとつまらないから」は僅差で第3位という結果になりました。

 

 

アンケート調査の結果、周りの目を気にしてしまう方が少なからずいることが分かりました。そこで、学生相談室の江口さんと福島さんにご協力を頂き、「周りの目が気にならなくなる方法」を探ってまいりました!どれも今日から実践できるものなので、ぜひお試しください。

 

その1 何を気にしているか考えてみよう       

周りの目が気になると言っても、気にしているポイントは人それぞれです。

・ぼっちだと思われたくない
・自分は場違いなのではないかと心配
・人の視線にトラウマをもっている

理由に応じて対処法も変わってきます。まずは、「いつ」「どこで」「なにを」気にしているのかよく考えてみましょう。

 

その2 江口さんのお話 ”ぼっちは悪いことじゃない”    

友達や知り合いに一人で居るところを目撃されて、友達がいない・友達が少ないと思われることを懸念している方がいるかもしれませんが、それは良くないことなのでしょうか?
確かに、高校までは固定化された集団で長い間過ごさなければならず、一人で居ることはマイナスに作用することもありました。いじめにまで発展しなくても、「この人は一人で居るのが好きなんだ」と少し距離を置かれてしまうこともあったでしょう。そのような状況を経験し、あるいは見聞きすることで、”一人”にネガティブな印象を持っているのかもしれません。しかし、学生相談室の江口さんは「例えば、私の高校時代は、一人で行動できる方が自立していていいイメージだった」とおっしゃっていました。このように、”一人”には良い見方もあるのです。今一度、「ぼっちは良くない」という固定観念を疑ってみてましょう。

 

その3 福島さん直伝 ”おばさんメンタル ”   

学生相談室の福島さんも「周りの人が何か言っているのではないか」と気になってしまう時期があったそうです。しかし、いつまでたっても周りに人はいるもので、気にしていては疲れてしまう。「誰もあんたのことなんか見てないわよ」「自分のことを嫌いになったのならその程度」と吹っ切れることで、現在では気にしなくなったそうです。学生のうちから図太く生き抜くおばさんメンタルを持つことも、一つの手ではないでしょうか。

 

その4 周りを見渡してみよう    

周りを目を気にしているときは、自分のことしか見えていないときです。落ち着いてゆっくり周りを見渡してみましょう。そうすれば、いろいろな人がいて、案外自分も周囲の人を気にしていなかったことに気がつきます。また、ぼっちを笑う人がいた場合は、逆に「なぜこの人はぼっちを笑うのだろうか」と考えてみましょう。偏見のない人ならばそもそも気にしません。(気にせざるを得ない何かがあったのかな…)などと想像すると、少し心が楽になるかもしれません。

 



いかがだったでしょうか。
私自身人の目を気にして、一人で武蔵大学の食堂で食べたことがなかったのですが、意を決して行って参りました。
食堂のドアを開けた瞬間、あまりの人の多さに「一人では浮いてしまう…帰ろう。」と思わず後ずさり。
しかし、ゆっくり周りを見渡してみると、一人で食べている方もちらほらいます。
壁際に座って、心の中で「ぼっちが悪いは先入観」と唱えていると周囲があまり気にならなくなり、カツカレーを食べ終わる頃にはリラックスできていました。
この記事が悩みを抱えている方の何かヒントになれば幸いです。
次は一人焼肉にチャレンジです……!

(人文学部3年 奥田)

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