勉強は、何歳から始めたっていい。〜練馬区武蔵大学特別履修生インタビュー〜

2021年12月21日

 大学で講義を受けていたら、明らかに世代が違う方が一緒に講義を聞いていて驚いた、という経験はありませんか?

 中学校・高等学校などと違って、大学という場はどんな年齢の方でも学べる空間。武蔵大学では、そうした学びの場を提供するために、練馬区武蔵大学特別履修生制度という奨学プログラムを用意しているのです!

 今回きじキジは、実際にこの制度を使って〈日本語の教授法〉という授業で武蔵生と共に学んでいらっしゃる4名の方々にインタビューをしてみました!

<日本語の教授法>が行われている3212教室

インタビューを受けていただいたのはこちらの4名

          

Aさん   Bさん   Cさん    Dさん

:私が昨年仕事を引退し、子育ても一段落。今までやりたくても先延ばしにしていたボランティアを始めようと辿り着いたのが日本語学校での「会話ボランティア」です。今は「zoom」を利用して自宅で会話をしていますが、日本語を勉強している学生さんと会話している過程で、そもそも自分の日本語が正しいのかと疑問が湧いてきて、学生さんの悩みに少しでも答えられるようになりたいと思い<日本語の教授法>の勉強をさせて頂いています。 

:私は以前に海外で色々な仕事をしてきたことから、外国の友人に日本語を教えて欲しいと請われることもあり、いざ教える側になると、”とても難しい”と感じる事が多く、もっと勉強したいと思いこちらの講座に申し込みました。

勉強し始めると、日本語って本当に難しいと感じます。私達にとっては母語なので自然に話していますが、外国人が理解できるように説明することはとても難しいです。

:私とAさんも、Dさんと同じ、日本語を教えるボランティアをしています。

やっぱり皆さんと一緒で、私も学び続けないといけないと思いました。ボランティアですが日本語学習者の方に間違った事は教えられないので、授業を受けて勉強を続けています。

授業はとっても楽しいです。自分が大学生の頃なんて全然勉強しなかったのに(笑)

特別履修生の制度を使って授業を受けさせていただいているので、きちんと勉強しています!

 

皆さんそれぞれ、日本語にかかわるボランティア活動に従事していて、その学習の一環としてこの講座を取ってらっしゃるのですね。

:私の場合は練馬区の区報です。そこで知って、応募しました。

:私とCさんとAさんは練馬区の「日本語教室ボランティア養成講座」の受講生でした。終了近くに講座の世話係の方から受講生全員に「武蔵大学で特別履修生として勉強できる制度」についての広報が配布されました。それがきっかけで応募しました。

:もちろん一般の方も履修生になれるのですけど、区の方がボランティアに関わってる人にも紹介してるのからなのか、ボランティア経験の方が多いですね。

:結構理論的な内容が多いような気がしますが、日本語を教える者として知っておかなければならない知識を教えていただいているので、大変貴重な機会だと思っています。これをどう噛み砕いてボランティアに生かすかを考えたりしてますね。

あと、プロの先生に直接質問できるのが本当にありがたいです。 いろんな文献を教えてくださいますから。

 授業内で使っているテキスト

 

:私の場合は、日本語で話すボランティアなんですけど、留学生の皆さんにこの講義で教わったことをアドバイスできるようになれたらなと思っています。

:私にはホンジュラス出身の友達がいます。すごくタフで勉強熱心な人なんです。私が「日本語教授法」の講座を受講していることを彼女に伝えたら、いろいろ日本語の質問をしてくれてオンラインで楽しくやりとりしています。

:実際、知り合いに勧めてます。「私いま“大学生”なんだよ」って言ったら、みんな「なになに?」って興味もってくれたりするんです。

今は時間に余裕のできた世代の人が自分の興味のある勉強始めたり、学び直したりしているということが増えていると思います。

実際にまわりにもそういう人たちが結構います。

 

大学にまた入り直して、自らの能力向上に努めようとする姿勢は本当に素晴らしいですね。私自身大学を受動的に通ってる感じがしているのですが、また歳をとると学びたくなってくるのかもしれないですね。

 

特別履修生の皆さん、 今回はインタビューにご協力いただき、本当にありがとうございました!

※2022年度の練馬区武蔵大学特別履修生制度については、2月以降練馬区のホームページでご確認下さい。

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