長期休暇コンシェルジュ

2013年10月12日

皆様はじめまして。
長期休暇コンシェルジュへようこそ。

突然ですが皆様、長期休暇はどのようにお過ごしでしょうか?
バイトに明け暮れたり、友達と旅行に行ったり…もちろんそれでも十分に楽しいでしょう。
しかし大学生の休みは一年間の約1/3を占めています。
長期の休みを、学生時代の今しかできないような、もっと特別な時間にしてみませんか?

そんな長期休暇の使い方を提案していこうという企画、それが長期休暇コンシェルジュでございます。
どんな過ごし方のモデルが出てくるのでしょう…
今回は記念すべき第一回目なので武蔵大学を飛び出して他大学の学生に話を聞いてきました。

アメリカのシアトルでのインターン活動


侑実さん
都内女子大学に在学中

期間…1か月
費用…約50万円
宿泊…ホームステイ


Q.インターン活動をしようと思ったきっかけはなんですか

A.まずアメリカに行きたいと思っていて最初は旅行で考えていたのですが、
大学3年生だし旅行だけで行くのはつまらないじゃないですか。
だから、何か成果が期待できそうな「インターンシップ」をネットで探してみたら、
海外のインターンを紹介してくれるインターンスタイル
という会社がありました。
コンタクトすると、まずどんなことに興味があるのか質問されて、
私は将来的に日本の文化を紹介する仕事につきたいなって気持ちがあります、といったら
インターン先(Japanese culture and community center of Washington)を紹介してもらいました。

それから英語で履歴書書いたり、英語チェックなどの審査を通りインターンに参加させて頂きました。


侑実さんが利用したインターンスタイルはこちらから→http://www.intern-style.com/


Q.そのインターン活動は主にどんなことをしたのですか

A. アメリカの方に日本文化を広める活動をしていました。
月に一度のペースでイベントを開したり、日系移民に関する資料を整理したり…西海岸は元々日系移民が多いようで、この団体はアメリカの日本人コミュニティーの中で一番最初に出来たみたいです。だから親の世代からやっている人が多くて今は二世が中心に活動してます。
だけど日本文化を扱っているにもかかわらず、二世なので誰も日本語を話せないから、全部コミュニケーションは英語。もう旅行とかレベルの英語じゃついていけません!!
もう最初の1週間は聞き取って理解することで精いっぱいで大変でした…。


Q.日本のインターンとやっぱり違いますか

A. 日本ってこれやってくださいとかで学生は受け身じゃないですか。
だけど向こうは、たとえインターンであっても自分から仕事を探さないと何もできなくて…。
自分からこれやりたいと主張しないと誰も面倒みてくれません。
結果的にそのおかげで積極的になれましたけど!


Q.そのインターン活動で楽しかったことは

A. イベントの準備の時はボランティアで日本文化に興味を持った学生が来てくれるのだけど
その子達はもともと日本文化が好きだからどんどん話しかけてくれるし、私たちも知っていることだから英語でのコミュニケーションだけどすごく盛り上がれて楽しかったです。


Q.1日の主なスケジュールは

A. だいたい9時に家を出て10時にインターンスタート。それで16時には仕事が終わるのですが
私はいかんせん日系移民の知識が少なかったため終わった後に図書館行って勉強したりしました。
あっ、でも友達とダウンタウンでご飯食べたり買い物もしたので充実してましたよ。


Q.向こうでのハプニングは

A. インターン初日に、ちょうどシアトル市内で3人組の乗客がバスの料金を払わず乗り込んできて
運転手が料金を払うよう注意したら、そのうちの1人が運転手を銃で撃って、
撃った犯人も警察に撃たれて死亡した、という事件があって、ダウンタウンが警察に封鎖されてしまいました。
私はインターン先に行くのにダウンタウンでバスの乗り換えをしなくちゃいけなかったのですが、
この日は事前に確認したバス停と違うところに下ろされてしまいました。
自分のいる場所と、乗り換えるバス停の場所がわからなくなってしまったので、
警察の人に何番バスのバス停を探してるんですけどって聞いたらそれどころじゃないって怒られちゃって…。
どうしたらいいかわからなくて、とりあえずインターン先に迷子になったから遅れますって連絡したんです。
そうしたら、ホストマザーがあらかじめ電話を入れてくれていて、迎えにも来てくれて…本当に泣きそうでした。
まさか初日にそんなことがあるなんて思ってなかったし、ホストマザーにもシアトルでそんな事件全然起きないから
あなたラッキーねって言われてしまって(笑)
もう日本に帰りたくなりました。


Q.向こうでの生活について

A. 食事はホームステイ先でわざわざ日本テイストで作ってくれたりしたから、あまり困ったりはしなかったんですけど
慣れないせいか、二週間は体調崩してたし、そのうちの一週間はまともに声がでないぐらい不調でした(笑)
荷物が増えるのを嫌って、着替えを5日分くらいしか持っていかなかったのだけど、
向こうの洗濯機で洗濯すると白い粉(洗剤)着くわ、生地が傷むわで大変でした。ファブリーズ持っててよかったです!
あっ!後、絶対通話が出来る携帯電話持ってないと現地で困ると思います。wi-fiだけじゃ生活できません!


Q.将来について

A. 行く前までは向こうで仕事するのもいいな~と思っていたのですが、街のいたるところの衛生状態を見たら
改めて日本の良さを再認識できたので、就職は日本でしようって思いました(笑)
だけど就活終わったら今度はボランティアの形で今回お世話になったインターン先に行こうって考えてます。
facebookとかでインターンが終わった今でも繋がっていますから!


侑実さん詳しいお話ありがとうございました。

多くの学生が海外に出て仕事の経験をしてみたい気持ちを持っていると思います。
英語が苦手でも実際に行ってみることが大事なのかもしれません。
考えようによっては短い学生生活を充実したものにするためにも、それなりにお金はかかりますが実際に行ってみることで
見えてくるものがたくさんあることでしょう。

彼女の突撃体験どんなふうに見えましたか?
こんな長期休暇の使い方、今後の参考にしてみませんか?

[ミニ情報]武蔵では彼女のようなインターン目的ではありませんが、自分自身で調べたり研究したりする目的の海外研修に奨学金を支給しています。1ヶ月程度の期間で上限30万までもらえます。同じような経験ができると思いますよ。


[聞き手:中村友美(メディア社会学科3年)]

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