学生&卒業生インタビュー第4弾

2014年04月14日

新年度になり、環境が変わるのを機に新しい事を始めてみようかなと考えていたり、環境が変わらなくても新しい事を始めて変わりたいと思っていたりしませんか?
今回の学生&卒業生インタビューは、2013年の3月から9か月間、4か国を旅した社会学部メディア社会学科4年生の石原夏果さんにお話を伺いました!


石原 夏果(いしはら なつか)
武蔵大学 社会学部 メディア社会学科 4年

大学1年の春休みから、ヨーロッパ、アジアなどへの一人旅を経験。
同時期に、女の子の一人旅を応援するフリーペーパー『たびぃじょ』などを発行している学生団体mof.にも参加し、編集長を経て代表務める。
2013年には1年間休学し、計9か月にもわたる旅を終えた。

【石原さんが旅をした国々】
1年次春休み…スペイン、フランス、イタリア、イギリス
2年次夏休み…トルコ、キルギス
2年次冬休み…アメリカ(LA)<ルート66横断の旅>
2年次春休み…タイ、ラオス、カンボジア
3年次夏休み…西日本<青春18きっぷの旅>
4年次(休学時)…フィリピン、オーストラリア、シンガポール、インドネシア

 

■「暮らす」ように旅した4か国

ー昨年12月に9か月間の旅から帰国されたとお伺いしたのですが、印象深いことはありましたか?

たくさんあります。

初めの4か月間は英語の勉強のためフィリピン留学をし、その後2か月間、WWOOFというファームステイのサービスを利用してオーストラリアへ行きました。

WWOOFとは農家で働く代わりに宿と食事が提供されるもので、語学学校に通うよりも現地の文化や人と関わることが出来るのでこちらを利用していました。そして、最後の3か月間は休学最大の挑戦であるインドネシアで英語教師のボランティアをしました。

 

オーストラリアでは、色々な経験がしたいと思い、3週間ずつ3件のお宅を回りました。

最初に行った一人暮らしのおじいさんのお宅には、同じWWOOFを利用しているフランス人、ルーマニア人、イギリス人、あとはスペイン人、ブラジル人の方々…世界中の人と一緒に暮らすことができました。

 

インドネシアでのボランティアは、教育プログラムや環境プログラムなど様々な分野から自分で選び、長期的に活動するものでした。スタディーツアーといった観光もできる2週間程度のボランティアもありますが、それでは現地のことを深く知ることが出来ないし自分がどこまで出来るかを試す時間も十分ではないと思ったので、もっと追い込まれる環境を作るため、長期でのボランティアをすることに決めました。


■最大の挑戦、インドネシアでの3か月に渡るボランティア

 

インドネシアの1000人くらいの小さな村にホームステイをして、現地の方と同じ暮らしをしていました。

英語も通じないため、インドネシア語を一生懸命覚えて、つたないながらも話せるようになっていくことで信頼関係が築けるようになっていきました。

小さな村なので村のみんなが私のことを知ってくれていることで居心地が良く、大好きになりました。

 

外に出ると、「なつ!なつ!」と子供たちが呼んでくれて「遊ぼう」と寄って来てくれたり、「あなたご飯食べたの?うちで食べていきなさい」と言ってくれたり、結婚式などの行事にも出させてもらったりと、住むからこそわかるその土地の本当の暮らしや、観光地に行くだけでは絶対に分からない文化的な価値観なども、密着した生活をしたからこそよく分かりました。本当に楽しかった!

今回は一つの村に3か月もいたので、言葉もわかってくると、村の人それぞれの性格や好き嫌いが分かるようになったり、イスラム教の生活習慣を実感したり、今までの旅よりももっと深く色々な経験ができて、本当に良かったと思っています。

 

ーインドネシア語は現地で覚えたのですか?

 

そうですね。本当は行く前にやるべきだったのですが、オーストラリアやシンガポールでは勉強には手が回らず、現地で「ありがとう」から始めました。

話せなかったので、「指さし会話帳」という本を持って行っていました。どの旅にも持って行く必需品で、イラストに対して現地の言葉と日本語が書いてあるので、指をさすだけでお互いにコミュニケーションが取れます。現地語を習得するにはもってこいの本でした。

 

ー現地に行けば何とかなるという気持ちだったのですね。

 

そうです、何とかなりますよ。今まで何とかなってきたので(笑)

ただ、英語ができなくても何とかなってきたし、現地の人とも仲良くなって楽しい思い出がたくさんあるけれど、英語が話せたらまた違う遊び方、触れあい方があると改めて感じたのでやっぱり英語は勉強しておいて損はありません。


■「大学生でも、こんなに頑張っていいんだ」

 

ー 一人旅をはじめたきっかけは何ですか?

 

大学入学当初は、「一人旅くらいしなよ」と言われても全然魅力を感じなかったのですが、徐々に大学生活を楽しく過ごしながらも、「このままで良いのかな」と思うようになりました。それは武蔵テレビに参加したことがきっかけでした。武蔵テレビの先輩たちがとても頑張っていて、おかしなことだけれど、「大学生でもこんなに頑張っていいんだ」と思いました。本気で涙を流したり頑張っている姿を見て「私ももっと頑張りたい」と思いました。
※武蔵テレビ…武蔵大学の社会実践プロジェクトの一つ。オープンキャンパスで4時間の生放送をしている。


ちょうどその頃に学生団体mof.が発行している『たびぃじょ』の創刊号のフリーペーパーを偶然手にし、一人旅でも出会いがたくさんあって楽しいということが写真やエピソードから伝わってきました。旅に興味を持ち、またフリーペーパーも作ってみたかったので、この団体に飛び込んでみようと思いました。

そこからガラッと世界が変わりましたね。

休学をしようと思い、実際に行動に移せたのもこのとき思い切って踏み出した一歩があったから。いまの「旅が好き!」というのも、きっかけは学生団体mof.の『たびぃじょ』です。
この団体に入ってから一人旅に挑戦して、フリーペーパーを作ったりイベントを開催したりウェブページを制作することを通じて一人旅の良さを広める活動をしていました。

その活動を2年間一生懸命取り組んでみて、今までチームでずっと活動をし、仲間に支えられながら活動していたと実感しました。その時はみんなで一つの目標に向かって頑張ることがとても楽しいと思って活動していましたが、一人になったときに自分はどこまで出来るのだろうと気になり、今度は自分一人で、何かに挑戦してみたいと思うようになりました。それが今回の休学に繋がっています。

 

私の最初の一人旅は、バックパッカースタイルで大学1年生の春休みに行った、1か月間のヨーロッパ旅でした。

そこから旅にどっぷりはまって、アルバイトをしてお金を貯めては、長期休みになったら旅に出て…という生活を繰り返していました。

 

海外の一人旅はそこまでハードルの高いものではないということを、もっと多くの方に知って欲しいです。特に資金面。

東南アジアは10万円あれば1か月も旅が出来るんですよ!

航空券が約5万円で、現地の生活は5万円もあればいい生活が送れます。それに、現地での食事代は1食80~100円で、宿代も1泊300~500円ほどなので、ぜひ皆さんも行ってみて欲しいです!

 

 

■予想外の出来事も楽しむ。それも含めて旅。

 

ー旅先では、楽しい出来事だけでなく、怖い経験をしたり、困ったりしたこともありましたか?

 

あまりないですね(笑)

でも、夜道は一人で歩かない、好奇心があってもこの道は危険そうだと感じたところには入らないなどの危機管理をしっかりしていたからだと思います。

 

予想外のことはいくつも起こります。

時間を守るという感覚が日本に比べてルーズですし、バスと言われたのにボロボロの車が来たり、宿の予約が出来ていないと言われたことも。

予想外なことはたくさん起こりますが、それを楽しむ。「それも全部含めて旅」とハプニングを楽しむ力もついたように思います。なんとかなる精神で。(笑)

 

ー旅をするなかで、自分の変化を感じることはありましたか?

 

フットワークが軽くなって、「世界ってすごく近い」と思うようになりました。

国と国も近いし、異国の人と自分も近い。距離が近くに感じられるようになりました。

 

 

 

■自分を動かしているものとは?
―行動した先には、待っているものがある。

 

ー原動力は何ですか?

がむしゃらに学生団体の活動を頑張ったという達成感も、自分が変わるきっかけになったと思います。

これは難しそうと思ってやらないよりは、チャンスがあるのならとりあえずやってみることをおすすめします。失敗しても多くのことを学べ、それが自信になります。そしてその自信が次の挑戦に繋がります。

「挑戦を楽しむ」という感覚は今の自分に繋がっていると思います。

 

これまでの経験を通して、行動した先には自分の可能性を広げる出来事や素晴らしい出会いが待っていると分かったので、どんどん挑戦していきたくなるのだと思います。

 

また、旅先が一番自分らしくいられる場所だと感じています。だから、エネルギーチャージというか、たびぃじょの活動が忙しかったり、小さな悩みがあったりしたとしても、旅先に行くと自分の悩みはちっぽけだなと思えるし、向こうでは日常の100倍くらい笑っています。

言葉は通じなくても素の自分で勝負できるという環境がとても楽しいので、また行きたいと思えるし、エネルギーをもらいに行きたいなと思って旅をしています。

 

それから、自分はもっと出来るのではないかと考えています。自分の殻を破ってくれるものが、旅や新しい経験だと思うので、大変だけれどそうした環境にあえて飛び込むことでもっと成長したいという気持ちもあります。











ー石原さんが撮影された写真や映像からは、笑顔や子供たちがすごく強調されていたように感じられましたが、石原さんにとって旅の目的とは…?

 

「現地の人といかに触れ合うか」「いかに現地に溶け込むか」を意識しています。強調というよりは、子供は人懐こくて仲良くなりやすく、また写真やビデオが好きなので、自然と子供たちを撮る機会が増えますね。

小さな子供からおじいさんおばあさんまで関わりたいし、いかに現地に溶け込めるかっていうのを自分のなかで目的としています。

だからやっぱり、観光地はあまり行かないですね。ガイドブックに載っているところは表面的にしか分からないと私は考えてしまうので。

観光地の奥にある村や住宅街に踏み入って歩いてみて、そこから現地の方との関係が始まります。

 

 

■思い返してみると、大学での経験は全て自分の力になっている

 

ー武蔵を選んだ理由とは…

 

武蔵を選んだ理由は…アットホームで先生や仲間と近い距離で学べるというのが魅力的でした。実際これは当たっていて、武蔵に入って良かったと思っています。

 

先生方にはたびぃじょのことや休学のことも気軽に相談できました。先生方は理解してくれて、休学も応援してくれました。

 

また、大きな大学の大教室で受けるような授業とは違い、武蔵の授業は質問があったらすぐに先生に聞けて、そこからさらに学びが深まったり先生と仲良くなったりすることが出来るのも良いところだと思います。

 

あとはやはり、メディア社会学科で学んできた映像制作の技術やDTP制作の技術を今生かせていると思います。先生方には技術面の相談にも気軽に応じてもらいました。だから、改めて武蔵を選んで良かったと思いますね。

 

 

■今の武蔵は、私の休学前よりみんな活発

 

今の武蔵は、私の休学前よりも活発だという印象があります。後輩の方が活発だなって。

自分が一年生のときにたびぃじょの活動を始めた頃、周りは学生団体って何?という感じで…。

でも今は、旅に出る子や学生団体やっている子、武蔵内で活躍している子がたくさんいて、「変わったな~」って嬉しいです。休学を決断する学生も、どんどん増えたら良いなって思います。

 


ー最後に、一人旅をしてみたいけれど決断出来ないという人たちにメッセージをお願いします。

 

飛び込んでみるとまた世界が変わると思うので、一歩踏み出す勇気を出すことと、また悩みを細かく分解して考えることが不安解消への近道だと思います。

 

たびぃじょの活動を通して、興味はあっても怖くて決断出来ないとか、何をすれば良いのか分からないという方たちと出会ってきましたが、何に対して不安なのかをまず分解して考えることが大切だと思います。

準備の仕方が分からないという不安かもしれないし、現地での動き方が分からないことが不安かもしれない。それを分解して、一つ一つ情報収集をして積み上げていけば、一人旅の実現に近づくのではないでしょうか。


ー石原夏果さんありがとうございました!



石原さんに実際にお会いする前は、きっと住む世界も思考も素質も違うだろうと思っていましたが、インドネシア語も現地で過ごしながら覚えたと聞いて驚きました。

「なんとかなっちゃうから!」と笑う石原さんはとても輝いていて、私も同じ景色を見てみたいと感じました。


「すごくなんかない、一人旅は誰でも出来るってことを伝えたい。もっと身近に感じて欲しい」
石原夏果さんのこの言葉は、この記事を読んでいる全ての方へのメッセージだと思います。


一人旅に限らず、自分には出来ないと思う前に、まずは実現するために考え、悩み、行動してみませんか?
きっと、そこから得るものは多いはずです。



[取材及び編集 社会学部 秋田、大前、千葉、松枝]

 

PAGE TOP