江古田であそぼ

2015年08月25日

OILife gracenucleus(オイルライフ・グレース&ニュークリアス)

白山陶器を中心とした食器など様々な生活雑貨が溢れる「OILife grace(オイルライフグレース)」、音楽モチーフの雑貨や面白グッズを扱う「nucleus(ニュークリアス)」、温もりある昔ながらの雑貨が集まる「きこころ商店」という三つの空間が一つのお店の中にある、不思議な雑貨屋さん。バイヤーのあかしさんもんさんがそれぞれのテイストで作り出されたお店であることから、様々なジャンルの雑貨に出会えます。今回はあかしさんがインタビューに答えて下さいました。

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 ――お店を始めようと思ったきっかけについて教えてください。

小さい時からインテリアに興味があって、20歳くらいから雑貨ショップのお店で働いていました。その頃から、自分の店を持ちたいなと思っていて、30歳を過ぎてからお店を始めました。

 

――お店のコンセプトはどのようなものですか?

雑貨を集めたのが始まりです。お店を始めた頃は割とギャラリーっぽい雑貨屋さんが増えてきていたので、昔ながらのグラスや、キャニスター(※1)、カトラリー(※2)など普通の物を普通に買える値段で、誰でも気軽に入れるような雑貨屋さんにしたいなと思っていました。今は、自分が良いなと思った物と、江古田のお客さんの好みや売れていく物など世間で求められている物は何かという事を色々考えながら、作り上げていっているという感じです。

※1 キャニスター:紅茶やコーヒーを入れる蓋付きの容器のこと

※2 カトラリー:スプーンやナイフなどのこと

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――お店の名前の由来は何ですか?

オリーブオイルだったり、エッセンシャルオイルだったり、何かオイルに対して良いイメージがあったんです。それで、ミシンや歯車がきれいに回るのを助けるような、「生活の油」になりたいという意味で作った造語です。

 

――お店を江古田にした理由は何ですか?

練馬区に出すというのは決めていて、何軒か候補がありました。その中で江古田は、私が住んでいた場所で、働いていたこともありますし、町の人の多さや商店街の店の多さを知っていたので、ここだったら上手くいくかなあと思って選んだんです。他の地域でもよかったんですけど、せっかく地元の練馬に住んでいるから、地元がもっと活性化すればいいなとも思って、江古田に決めました。

 

――では、江古田の好きな所や魅力は何ですか?

江古田の商店街を利用されている人と顔馴染みになることが多くて、挨拶したり、お話したりと、親しみがある所です。多分住宅街と商店街が密接に繋がっていて、江古田に住んでいる人達が商店街を利用してくれているというところが、他の所とは違う親しみやすさを生んでいるのかなと思います。

 

――江古田の人たちがフレンドリーとおっしゃいましたが、お客さんとのコミュニケーションは盛んなのですか?

そうですね。私が前、雑貨屋に勤めていた頃は、お客さんと話す機会があまりなかったんです。でも、自分でお店を始めてみたらお客さんと話すことが多くて、そのお客さんの事もよく分かるし、自分の事もよく知ってもらえるし、そこで信頼関係が出来上がっていくんだと思います。池袋に行けば同じ物を買えるかもしれないけど、この店で買ってくれたりするのは、お話をして信頼関係を築いてきた結果なのかなと思います。お客さん同士やお客さんと店員でお話することというのはよっぽど仲良くならないとないと思うので、そういう人間関係を築けるのが個人の商店が集まる商店街の良さなのかなと思います。

 

――お客さんと交流することで、よりお店も良くなるということですか?

そうですね。どういう物が好きとか、みんなこういう物が欲しかったんだとか、仕入れる時のヒントもお客さんから教えてもらえます。お客さんから「あ、ここに来れば私の求めていたものがあった」と言われるとやっぱり嬉しいですね。私も楽しさをもらえて、お客さんも欲しいものが見つかり、その上おしゃべりまででき、お互いに良い相乗効果が得られているのかなと思います。

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 ――これだけは特に気を付けているということはありますか?

買う買わないに限らず、お客さんには気持ちよく帰ってもらいたいと思っているので、不快な気持ちにさせないように気を付けています。

 

――ディスプレイへのこだわりはどういう風に考えていますか?

やっぱり、その商品をどう置いたら可愛く見えるかとか、一つ一つが一番良い向きになっているかどうかを意識して、ディスプレイしています。あとは商品がすごく多いので、ごちゃごちゃしないようにはしているんですが、ワクワク感というのもあった方が良いと思うので、ちょっと大胆な見せ方をしていたり、わざと死角を作ったりもしています。初めて入られたお客さんは、緊張している人もいると思うので、店員の目からちょっと隠れる場所があった方がいいと思っています。あとは小さいお子さんも来るので、なるべく下の方には落しても割れないようなものを配置しています。

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――雑貨の魅力って何だと思いますか?

一言ではちょっと言いづらいのですが、雑貨って大体家の中で飾るものなので、その空間が自分の好きな物で満たされていると、多分帰ってくる時もホッとすると思うんですよ。だから、そういう自分の生活を左右するものかなと思います。

 

――昔から雑貨が好きだったとおっしゃっていましたが、何かきっかけとなるような出来事があったのですか?

インテリア雑誌を小さい時から見ているのが好きだったんです。小学生とか物心ついた頃から、こういう家良いなとかこういう部屋良いなとか、自宅の模様替えもしょっちゅうしていました。自分の部屋の家具を配置換えしたり、カーテンを自分で決めたり、そういう所から自分の居心地の良い空間作りをすることや、その中で暮らすことがすごく満足だった記憶が多分今に繋がっていると思います。あと私、本当は演劇も興味があって、演劇の世界に行きたかったんです。台本ごとに、音楽や照明が、雰囲気を変えたり、空間によって自分も変えられる事を演劇を通して学びました。多分色んなジャンルの雑貨が好きっていうのは、そういうところから来てるのかなと思います。

 

――こちらに来られるお客さんは、どういった方が多いんですか?

老若男女、幅広いですよ。武蔵の学生さんも来られますし、卒業された方も来られます。(店の一部分の)きこころ商店のオーナーさんも武蔵大学の卒業生さんだったりします。住宅地に商店街があるから、いろんな人に来て頂けます。

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――お店の人気商品はどのようなものですか?

人気商品は白山陶器という食器と今治マフラーというタオルマフラー。あと石鹸とか香りの物ですね。白山陶器は私がたまたまどこかで買ったことがあって、元々使っていたんですが、「使いやすく、生活になじむもの」というテーマがすごく良かったので、こちらから電話して、取引をお願いして、取扱い店舗になったんです。

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――今の時期にオススメなものはありますか?

バスタイムが楽しくなるような石鹸やバスソルトなどがオススメです 。こちらはギフトにもピッタリです。また、秋の夜長、リラックスできるアロマオイルも人気です。肌寒くなる季節のお出掛けには、大判ストールはいかがでしょうか?

 

――最後に、これからどんな風にお店を展開していきたいですか?

5年後10年後どうなるか分からないけど、変わらずだねって言ってもらえる店を続けていきたいです。いっそのこと全部ガーっと変えちゃおうかなあと思うこともあるのですが、何年か前に「あ、まだここあった!」ってお店に訪れてくださった方がいて、「変わらないねぇ~」って言われていたのが嬉しそうだったので。でもこればかりは分からないです。

 

――OILifeさん、ありがとうございました!!

 

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