【白雉祭レポート】Geekを探せ@ムサシ
白雉祭お疲れ様でした!
2022年はコロナによる制限も緩和され、楽しかったですね!
そんな白雉祭1日目に、大学1002教室でやっていたイベント「Geekを探せ@ムサシ」。
読者の皆さんの中に、これを見に行った方はいらっしゃいますか?
いません。
一般の観客はほぼいませんでした…。
そんな自虐?は置いておいて…
今回は主催者の国際教養学部長・東郷先生からの依頼を受けて、そんな「Geekを探せ@ムサシ」を取材してきました!
見に行っていない皆さんも、この記事でぜひ内容を知ってもらえればと思います。
近年、学生が取り組む必要が出てきたプログラミング。
「Geekを探せ@ムサシ」は、武蔵大生が自分で作ったアプリやプログラムを応募してもらい、頑張っている武蔵大生を発掘して表彰するコンテストです。
※Geek=(ここではITについて)マニアックな技術や知識を持つ人を指す。
受賞者には、賞金と副賞が贈呈されました!まずは受賞者を紹介します。
(左)東郷先生、(右)辻さん
辻さんは、「Evallege」というサービスを作り、応募者の中で最も優れたプログラムを作った学生として表彰されました。
Evallegeとは、各講義の成績・評価などをデータベース化したサービス。
履修する授業を決める時、先輩に相談する学生は多いですが、新型コロナウイルスの影響で「相談できる先輩がいない学生」が増えたことに着目しました。学生の情報格差をなくせないかと思い、このサービスを開発したそうです。
※2022年11月現在、サービス停止中。
▲びっしりと書かれたコード。圧巻です。
努力賞は、夏休みの間 プログラミングの学習サイト「Progate」で最も学習を進めた学生に贈られます。
国際教養学部GS専攻の学生は、「Progate」を無料で学習できるようになっていました。
仁木さんは、夏休みの時間を有意義に使いたいと思い、Progateを始めたそうです。
文系で、数学は一番の苦手なのでプログラミングは自分とは程遠いと思っていたけれど、自分でも楽しくプログラミングを勉強することができた と語っていました。
Progateをやってから、実際にアプリを作ろうとなったときに、結構ハードルが高いと思うんですよね。
辻くんはそのハードルをどう克服したんでしょうか。
個人的には、スリーステップでやっていくのがいいかなと思っています。
1つ目は、Progateや書籍を使って、(プログラミングの)構文を理解する。どういうふうに書いていけばいいかを知っていく。そこは教材に沿ってやっていけばわかると思います。
2つ目は、コードを模写するのがいいんじゃないかなと思います。
特に初級の方だと「電卓を作ってみよう」とか、簡単なアプリの模写を繰り返していくと、「こういうことをするとこういうものができる」というイメージが身につくと思います。
3つ目は、自分のオリジナルのアプリを作るわけですけども、
ここで重要だなと思っているのは、最初はなるべく簡単なものを作ることだと思います。
例えば電卓アプリでいうと、数字2つでしか計算できないアプリを、3つ以上でできるアプリに変えていくとか。
簡単なものから作っていくと、オリジナルのアプリを作るのもすんなりいけるんじゃないかなと思います。
国際教養学部のGS専攻には、3ヶ月無料でProgateのアカウントを提供したわけですけど、意外にやった人が少なかったということで(笑)若い人のプログラミングに対する興味ってどうなんでしょうね?
まず第一印象としては、「難しそうだな」と。
文系なので、自分は数字もあんまり見たくないんですけど。
最初はなかなか自分で作りたいもの(webサイトやアプリ)がないから、プログラミングを勉強する気にもならない、というモチベーションの問題がありました。
そういう話を聞いてると、辻くんはなぜここまで来れたのかって不思議なんですけど、なぜですか?
二つくらいあるかなと思っていて、
一個は昔からモノづくりが好きだったから。
もう一つ大事なポイントとしては、いわゆる承認欲求というか、褒められたいのがあると思っていて。
僕は結構作ったアプリを公開したり、なんなら作っている時から「作ってます」と周りの人に言ったりするので、それが自分のモチベーションにつながっていると思います。
元々作りたいものがあったからではないってことでしょうか?
そうですね、「このアプリを作りたいから、プログラミングを始めた」ってわけではないです。
面白いですね。
ITを使えるかどうかで、仕事の効率や到達できるものが様変わりすると思うんですね。
だから大学時代に プログラミングでどういうことができるかを知っておくと、人生が変わると思います。
辻さんは、どうして「Evallege」を作ろうと思ったんですか?
これ以外にもアプリの開発はしたんですが、方向性としては二つあって。
一つは、自分の中で満足いってないことに対して、こういうアプリで解決しようという思い。
もう一つが、漠然と「ヘンなものを作りたい」というのがあります。
思いつくときは大体フラフラしてたり、お酒飲みながら喋ってる時なんですけど、そういう動機で作り始めています。
開発運営にはコストもかかるのではないでしょうか?
確かにサーバーの維持費がかかっていて、これだけを見ると収支はマイナスになるんですけど、
一方でこれを作ったことで自分の作品として残り、就活や自分のアピールにもなるので、トータルで見ればプラスだと思っています。
プログラミングへの興味が高まるとともに、身近で頑張っている学生から刺激を受けた1時間でした。
アプリ開発は理系の仕事、と思われがちですが、武蔵大生に現役プログラマーがいることに、みなさんも驚いたのではないでしょうか?
表彰されたお二人、本当におめでとうございます!
これからのご活躍も楽しみです。
おまけ:アイキャッチの絵は東郷先生作です。かわいい
執筆:社会学部3年 てらだ
写真撮影:人文学部1年 ふじい