学生&卒業生インタビュー第17弾!『コロナ禍の就職活動』

2021年10月04日

私の好きな、漫画家が主人公のマンガでこんなセリフがあります。

出典:集英社『バクマン。』/大場つぐみ・小畑健著

これは将来について関心もなく、面倒臭ささえも感じている主人公に向かって友人が放った言葉でした。

 

皆さんは自分の進路について考えたことがありますか?

まだまだ先のことだって少し距離を置いていませんか?

なりたい自分がある人も、ない人も、自分の将来について考えたことがありますか?

 

今回は、あるきじキジ編集部員から「学生時代色んなことをしていて、めちゃめちゃ優しい先輩がいたよ!」という噂を聞きつけ、

就職活動真っ只中に新型コロナウイルスが流行し、見通しが立たない状況を乗り越えてきた社会学部社会学科の卒業生 飯田拓海さんにインタビューを行ってきました!

 


◎武蔵大学での学生生活について

Qどんな学生でしたか?

やりたいことには何でも手を出してみる好奇心旺盛な学生でしたね。一度興味を持ったら、とりあえずやってみて、合う合わないなど取捨選択していました。周りの友人も、長期休暇があったら海外に行くくらい行動力があって、僕も刺激を受けていましたね。

Q部活・サークル等は何か入っていましたか?

フォークソング研究会、A’t、Free Fall(投資研究)に所属していました。

特に趣味と直結していて、自分の中で比重が大きかったのはフォークソング研究会ですね。現在働いていますが、休日となればずっと音楽を聴いているくらい音楽が好きです。仕事の息抜きには欠かせないものですね。


A’tって何ですか?

A’tは、国際NGO団体Habitat for Humanityの学生支部で、貧しい人々のために家を建てるなどの活動をしている団体です。特徴は、海外のボランティアだけでなく、国内のボランティアもやっているところですかね。例えば、福島に行って後々防波林になる苗を植えたり、練馬区内のお祭りのお手伝いもしたりしました。A’tの中でも携わる内容の決め方は全て有志なので、幅広いですよ。


その中で特に印象に残っている活動はありますか?

印象に残っているのは、貧富の差が大きいインドの地で、家を建てられない人のために、家を建てるボランティアに参加したことですかね。当時はインドに行くのも初めてで、日本とは文化も言語も空気も違うところでした。現地では静岡文化芸術大学・東京外語大学の合同チーム、カナダの社会人チームと共にワークを行いました。

現地の大工さんと一緒に作業していて、コミュニケーションは何となくフィーリングで理解していましたが、現地の言葉で話しかけられて日本語で返すということも多々ありました()楽しさ半分、(暑さで)つらさ半分でいい経験だったなと思います!

 

あとは、豪田ヨシオ部さん主催の「大学対抗!ゴミ拾い甲子園」という河川敷のゴミ拾いのイベントに参加したことも印象に残っています。私が参加したいと言い出して豪田ヨシオ部さんと連絡を取り、A’tでの参加が決まったイベントでした。
私が引退した後も後輩達が開催される度に参加しているようなので、私がサークルに貢献できたと言える数少ない成果のひとつです(笑)

※豪田ヨシオ部・・・「SDGs」「広報」「大学生」を軸にしたプロジェクトで、社会課題に関心の高い学生と自治体・企業の接点をイベントを通して創り、それらをWebメディア「豪田ヨシオ部」で情報発信している団体。(参照:豪田ヨシオ部HP


Free Fall(投資研究)では、具体的にどのような活動をしていたのですか?

経済学部金融学科の学生が中心になって投資を学ぶサークルですね。金融学科の先輩方がゼミや授業で習ったことを後輩に教えてくれるのですが、投資するかしないかは個人の自由でした。僕は投資に関しては全くの素人なので、先輩方に食らいついていくのが大変でしたが、学生投資連合(USIC)が主催している「第2回大学生対抗 IRプレゼンコンテスト」というイベントで、Free Fallが2位に入賞することができました。これもまたいい経験でしたね。

Q武蔵大学の学校生活を通して、嬉しかったこと等はありますか?

まずは、大学生活を経験することができたことが嬉しかったですね。大学生は学部や授業を選ぶことができますし、やるもやらないもすべて自分次第で自己責任です。でも、その状況が楽しみでもありました。


大学生ならではですね!

あとは、フォークソング研究会のような趣味を表現できる場や共有できる人たちに出会えたことが今でも大きな意味になっています。高校では、自分が聴いている音楽と合致する人ってあまりいなくて、どこか孤独感がありました。

でも、大学に入って、サークルに入ると、バンド音楽でも割とニッチなところが好きな人がいたり、それぞれ聴いている音楽は若干ズレているんですが、音楽にかける情熱は同じくらい熱かったりしました。大学では好きなことを極められましたし、そこが大学の良さだと感じています。

Q大学外で取り組んでいたことはありますか?

主にはアルバイトに取り組んでいましたね。最初の1年はコンビニで働いていました。コンビニって意外にも仕事の種類がすごく多くて、レジや品出し、揚げ物、フライヤーやコーヒーマシンの洗浄など結構大変だったんですけど、アルバイトの基本というのはそこで学ぶことができたかなと感じています。

2年目以降は、自分の好きなコーヒーと直結したアルバイトをしたくて、地元の某喫茶店チェーンのホールで働いていました。僕はコーヒーを飲むのももちろんなんですが、淹れるのも好きだったので、ドリップをして提供する仕事は楽しかったです。


アルバイトの中で今でも役立っている部分ってありますか?

コーヒーの淹れ方もそうなんですけど、外食チェーンなので割とチームワークが必要になってくる部分が多くて。ホールの人もホールを回しながら、状況を見て洗い場の方を手伝ったりとか、料理が出たら運んだり、臨機応変に対応する力がつきましたね。新人の頃は与えられた仕事で精一杯でしたが()

年数を重ねるごとに周りが見えてくるようになりましたよ。

Q卒業論文はどのようなテーマでしたか?

「日本のロックアーティストB’zに着目して、なぜ彼ら(B’zはCDの売り上げでトップ)がそれほど人気を獲得することができたのか。彼らの音楽において、現代社会をどのようにうつしていくか」を、文献を基に分析しました。

当初は、音楽とは結び付けずに、真面目な題目を出していたんですが、ゼミの担当教授に相談したところ、もう少し読む側が注目してくれるようなテーマを設定したほうが良いと言われたんです。何が好きなのと聞かれたので、幼いころからB’zが好きでという話をしたら「いいじゃん」と言われ、このようなテーマに()


ゼミはどのような理由で選ばれたのですか?

担当教授は質的調査の先生だったのですが、卒論のテーマは割と自由度が高かったように思います。教授によっては何系の論文を書くと決まっているところもあったんですが、このゼミに関してはそうではありませんでした。テーマや調査方法も自由に選べる形で、ゼミを決める2年次の終わりでは卒論のテーマを全然決めていなかったので、ある程度選択肢を残せるゼミが良いなと思って選びました。

当時は申し込めば、ゼミをやっているところを教室の後ろから授業参観のように見学する見学制度がありましたよ。今もやっているかは分からないけど、やっているのならば、ぜひ利用してほしいですね。


そんな制度があったなんて知らなかったです!現在授業はオンラインなので、今の方が顔出しせずに気軽に参加できそうですね!

◎就職活動について

Q現在はどのようなお仕事に就いていますか?

ガス販売、ガス器具、コンロや給湯器、リフォームをメインに行っている会社で働いています。

Q実際に働いてみてどうですか?イメージの違いとかはありましたか?

選考の段階で、先輩の車に同行させてもらって、1日実際に営業としてまわる職場体験をしていたので、入社する前とのギャップというのはあまりなかったですね。基本的には利用していただいているお客様のもとに伺う現場仕事が89割で、お問い合わせのあったお客様のご自宅に行って状態を見て、修理の計画等を立てています。


今の会社にはどういった縁があって入られたんですか?

就職支援サービスの中で、プロフィールを登録すると企業側から声がかかるというシステムで4年生の夏頃にお声をかけていただき、面談を行いました。一番の決め手は、会社の理念に共感できたというところでしたが、コロナ禍においてもガスは必要なものなので安定的な企業であるとも感じていました。


やはり面接は緊張しましたか?

もともとしゃべりが得意な方ではないので、緊張していました。今みたいに結構がちがちになっているんですけど()

 

僕は個別の方がやりやすい部分はありましたね。集団だと他の人の話も聞かなければいけないので、その間の集中力を保つのはなかなか大変なので。いざ自分の番になると上手く話せなかったりするんですよね。周りからの視線も痛くて() 集団面接は見えない圧迫感みたいなのは感じましたね。


オンライン面接が主でしたか?

2次面接まではオンラインが多かったですね。でも、オンラインは人と人で会話していることは変わらないんですけど、一つ機械を挟むだけで、とても無機質に感じました雰囲気も分からないですし、レスポンスも少ないように感じてしまうので、対面の方がやりやすいなと感じましたね。


聞いているだけでもちょっと怖いですね(汗)

攻略法ってありますか?

攻略法は…リラックスすることが対面でもオンラインでも絶対大事です。オンライン特有で言えば、画面に映るところ以外を飾り付けして、気分を上げるものを置いておくことですかね。僕の場合は好きなアーティストのCDとかを置いていましたよ。

Q就職活動期間はどのように送っていましたか?

3年生の秋頃インターンに行って、冬頃に説明会・選考といった流れが普通だと思うんですが、自分たちの時は3月の就活真っただ中にちょうどコロナが流行し始めてきてしまって、説明会や面接は見通しはないけどとりあえず延期になったり、完全中止になったりする企業も多々ありました。

スケジュール的に真っ白になってしまったときもあって、モチベーションを維持するのが大変でした()


就活中、一番苦労したのはモチベーションの維持ですか?

そうですね。やる気が無くなってしまった時期もあって、その時は休んで、散歩したり、アルバイトをしたり気晴らしをしていました。散歩をしていく中で、今まで気づかなかった地元の魅力とかもあって、地元の企業に就職するのもアリだなとか考えながら、自己分析もやり直しました。やっぱりコロナになる前となった後では自分の中でも意向が変わっていて、自己分析も時期によってどんどん変わってくるので、長期化すればするほど自己分析が時々必要になるのかなと思いますね。


私たちはこれからコロナ禍の中での就活ですが、飯田さんはコロナ禍になる境目を体験されて、考え方もガラッと変わったということですね。

今ではZoomとかSkypeとかが主流になっていますけど、当時は聞いたこともないアプリを指定されたりして、企業側も自分も戸惑っていましたね。今振り返ってみると、大変でした。


それを経験されたからこそ、今役立っていることって何かありますか?

当時強いストレスや負荷を感じていたからこそ、ストレスを対処することは上手くなったのではないかと思いますよ。仕事は仕事、オフはオフとメリハリをつけられるようになりました。

最初は、自分メリハリをつけるのがうまい方だと思っていたんですが、実際に一寸先は闇みたいな状況になってしまうと、全然上手くできていなかったので、そういった意味でまた自分の新しい一面を知れたかなと思います。

◎今後の展望について

Q今後お仕事やプライベートでやってみたいことはありますか?

仕事:目先のことを大切にしながら、11月に設備士の試験を控えているので、取得して仕事の幅を広げたいですね。

プライベート:大学で軽音サークルの人々と出会えたように、共通の趣味を持つ人たちとのネットワークを広げたいです。コロナが終わったら、ロックバーとかに足を運びたいですね。今はSNS等を利用して繋がれたらなと思っています。あとは、思いついた鼻歌を曲にしてみるとか何か形にできたらなとも思っています。


生活する中で、何かあこがれている人や大切にしていることなどはありますか。

冒頭から話しているB’zですかね()彼らはすごいファンを大切にしていて、ライブのMCでも聞きなじみのある「みんなのってるか~!?」とかではなく「今日はお越しいただきありがとうございます」みたいな謙虚さがあるんですよ。そういった部分から、人とのつながりの中で謙虚さを忘れないようにしたいなと思っています。

Q10年後の理想像はありますか?

明確にどうなっていたいというのはまだ実感もわかないので分からないのですが、時々立ち止まって振り返ってみて、今の置かれている環境に満足できているかというのを確認しながら、納得のできる人生を送りたいです。

Q最後に入学を検討している方々・武蔵大学の在学生に何かメッセージがあればお願いします!

 


(素材:ちょうどいいイラスト・Loosedrawing)

取材・編集:荒井 撮影:濱野

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