【Filmes〈映画研究会〉】桜丘中学・高等学校で行われる映画撮影を取材!
インタビューを終えてしばらくすると、自習室での撮影が終わり、図書館へと移りました。
開放感のある空間へと変わったことで、新たに気づくことが多くあります!
特にこれらの撮影機材!
思わず大学の部活だと言うことを忘れてしまうような、本格的な機材が多くあります。また、それらを扱える部員が揃っていることも衝撃的です。
気づくと言えば、他にはこのシーン…
図書館で生徒が雑談しています。似たような場面は、私たちが普段見ているドラマや映画にもありますよね。
ですが、視線を後ろ向けると…
カメラの外では、こんなにも多くの人が関わっています!
映像を見ているだけでは、気づくことのできない努力ですね。
雑談シーンなので現場は賑やか。しかし、私たちは一切の音を発してはいけない…
そんな対比に慣れない緊張を感じていたら、図書館での撮影も終わり、再び移動が始まりました。
壁画です。
急な路線変更に当惑するかもしれませんが、決して私が唐突に無関係な画像を貼り付けたわけではありません。
古代エジプト建築でお目に描かれそうな絵ですが、実はこれ、桜丘中学・高等学校の壁。
他にも円形の廊下など、この校舎はかなり独創的なデザインになっています。
初めて訪れる、しかも造りは独創的…。そんな校舎に、方向音痴な私は絶賛混乱中ですが、撮影の歩みは止まることを知りません。
廊下…
教室…
と、カチンコの音を響かせながら、颯爽と移動を続けます。
大学生にもなって迷子の危険に晒されるとは思いもしませんでしたが、必死について行きます。
そして、撮影が順調に進み、最後の現場へと向かうのでした…
ところで私はこれまで、「カチンコ」という言葉を自然に使ってきましたが、みなさんはこの道具を使う意味をご存知でしょうか?
▲これがカチンコ。映画でお馴染みですね
特徴となる主な要素は、名前の由来ともなった「カチン!」という音と、謎の数字が 書かれた黒板ですよね。その二つを分けて説明しましょう!
【現場に響く甲高い音…その目的とは】
「カチン!」という音は、音声と映像を合わせるために使います。
音声で「カチン!」と鳴った瞬間を、映像でカチンコが閉じる瞬間に合わせれば、その二つの記録をピッタリ同期させることができますよね。
【黒板に書かれた謎の数字…その目的とは】
黒板に書かれた数字は、記録された映像を分類するために使います。
膨大な量の記録が分類されていないと、編集作業をする際に「撮られた映像がどのシーンで使われるか分かりづらい!」となるのは想像に難くないと思います。
この他にもカチンコには様々な目的がありますが、「編集作業をスムーズに行うこと」が最も重要なようです!
「映画撮影」と言う行為を代表する小道具を見て、少年心むき出しな我々に親切なFilmesの方が教えてくれました…
▲少年心むき出しの寺田(21)
→ Part4〈来る、クライマックス〉