武蔵大学の知名度を上げたい。

2021年09月07日

 

 

 

◾️少人数大学の広報

 

早速ですが、知名度アンケートの結果をご覧になって、現状についてどう思われますか?

 

 

知名度ってなんだろうね。自分たちでは知名度が低いと思っているんだけど、本当に低いのかな

 

低いですよ(笑)寺田くんはどうして武蔵大学を知ったの?

 

たしか、高校の先生から聞いたのが最初だったと思います。
武蔵大学は少人数ゼミで面倒見がいい、という話を聞いて、実際入ってみたら良かったです。

 

それが武蔵大生の大半ですよ。
知名度にはいろいろな考え方があると思うんだけど、高校の先生への知名度は極めて高いので、寺田さんのように先生が「武蔵って良いよ」と言ってくださっているんです。

それはデータにも表れています。

 

▲大学通信調べ (2021)

2021年版では、「面倒見が良い大学」の指標で全国3位→2位に上がりました!おめでたい!

  

ただ、寺田さんのように「入ってみたら良かった」という評判が、世間一般に広がらないのはなぜかっていうと、卒業生が年に1000人しかいないからなんです。

70年間の武蔵大学の歴史で、1年あたりの卒業生の人数が一番多いのが今で、1000人なんですよ。開学当時は何人だったんだろう。

 

120人です。

 

120人!?

 

圧倒的に評判をひろげる人数が少ないんですよ。大規模な大学だったら、広報が告知しなくても、評判は広まっていきますよね。

でも広報的な面で、武蔵大学の知名度が致命的に低いかっていうと、それは違うと思うんです。大学の広報の求めるところは、受験者を増やすことなんだけど、その点、募集人数に対する受験者は多いんです。

武蔵大学に通ってくれる生徒のおよそ8割は、自宅から通学しているんですね。対して地方の人は少ない。
もちろん、地方にいてもゼミなどの噂を聞きつけて、全国から来てくれているんだけどね。

だから、知ってほしいエリアには届いているんだけど、全国で知られているかというと、申し訳ないけどこういう結果になっていると。

 

私がとったアンケートの結果でも、「地方への知名度は低いが、東京では知っている人が多い」という意見が多かったです。そう考えると、狙ったところには効果が表れているといえそうですね。

 

欲張って全国にも広めたいんだけど、一学年1000人なので、経済的な問題もあります

大学の収入はみなさんからいただいたお金なので、大部分は教育のために使われています。それでも、消えていくお金(施設費などを除く)の中で、一番予算配分が多いのが、広報なんです。

その限られたお金をどこに投入するか考えたときに、きちんと伝わる首都圏中心に広告を出しています。もちろん全国向けにも出していますが。

 

あとはスポーツで強いものや有名人がいればいいんだけどね。

 

そこはやっぱり「ゼミの武蔵」なんですよ。勉強をきちんとしないと卒業できなくて、「マラソンが速ければ卒業できます」とかはないので、きちんと学習させているってことですよね。

 

箱根駅伝に出るってなるとものすごくお金がかかりますからね。皆さんから頂いている授業料をスポーツに投入するということを、武蔵はしてないんですね。

知名度に関しては、私も歯がゆい思いはしているんですけどね。

 

何か画期的なことがあればいいんだけどね。オリンピックの選手が出たりとか…。

 

やっぱりスポーツじゃないですか(笑)

 

あるいはノーベル賞とかね。

 

文系の大学だからかなり難しい。

 

川端康成みたいな人が出ないと。

 

寺田くんに期待を。

 

一同   (笑)

 

いっときの広報を追うのであればいいですけど、それが5年後10年後に名前が残るってあまりないと思うから、地道にゼミをやっているのはいいと思いますよ。

 

ただ私は少し危機感を持っています高校の先生方もどんどん変わるじゃないですか。

昔からゼミの武蔵を知っている先生はいいんですけど、新しい先生とか理系の先生は武蔵大学をあまり知らないんですね。そうなると、なかなか武蔵大学をおすすめしてくださらない。

 いつまでも先生が武蔵大学を薦めてくれるわけではないので、教員向けの雑誌に広告を出したりはしていますね。高校の先生が知らなかったら、受験生はもっと知らないので。

 

▲武蔵大学 by AERA。製作費がかなりかかったのは勿論、コロナ禍で撮影が進まず大変だったらしい。

インターネットでもデータを公開中: https://www.musashi.ac.jp/request.html#web030

 

 

◾️攻めた広報 

 

電車の中などで、国際教養学部の「世界水準で学び抜く覚悟はあるか」という広告をよく見ますが、この広告にはどういった意図があるんですか?

 

▲電車の車内でよく見る広告。

 

今の世の中はグローバルって必須で、武蔵大学でもアピールしたいんだけど、大規模大学が100の広告を出しても、武蔵大学は1しか出せない。その中でどう目立っていくかっていうと、こういう広告を作るんですね。

 

広報室が音頭をとって、国際教養学部の先生に意見を聞いたら、圧倒的にこれだろうと。「覚悟のない人は来なくていいです」っていう広告ですね。そんな思い切ったことやっていいの?と聞いたら、それでいいと。

これで志願者が集まったらはじめて成功といえるので、まだわからないですけど、今のところいい感じで動いています。実は、広告賞に応募しませんか?という声をいただいたんです。

新聞広告の検証でも、この広告を確かにみた人が多数いたということで、広報戦略の第一歩はまず踏み出せたといえると思います。

 

アンケートの中でも、「電車内などの広告は信頼感がある」といった意見を頂きました。

 

でも、実は交通広告って難しいんですよ。普段、電車の広告って見ますか?

 

確かに、スマホを見ていることが多いですね…

 

そうですよね。でも、交通広告の一番のターゲットは、社会人なんですよ。

 

そうなんですか!(少し意外)

 

受験生なら雑誌やDMでもいいんですけど、一般の人に認知してもらいたいということで、交通広告を続けています。

 

 

◾️これからの広報

 

大学のホームページが、最近リニューアルされましたよね。

 

前は、 PC版とスマホ版でURLが別だったんですよね。

時代の流れでPC もスマホも両方対応するものに作り替えたいというのと同時に、デザインが古かったので。

来年が武蔵学園の100周年なので、それまでにはホームページのリニューアルをしようという方針があったんです。だからこのタイミングになった感じですね。

 

 

▲武蔵大学のホームページの変遷。1998年のものも発掘したので一緒に載せておきます。

 

 

他にも、100周年に向けて何かやっていることはありますか?

 

100周年に向けての特別サイトがあるよね。

 

 

▲根津育英会 武蔵学園百年史 特別サイト:https://100nenshi.musashi.jp

 

このサイトは初めて知りました。きじキジでも100周年記念記事を出したいですね。

 

あと、 江古田を学生の街としてもっと盛り上げていけるといいよね。
武蔵野音大があって、日藝があって、武蔵があって、3つも大学があるけど、あまり知られていないんです。

 

江古田がちょっと地味なんですよね。

 

面白い素材はあるんだけどね。だから、西さんがオブザーバーになって、西武鉄道さんや他の大学と「江古田の街を盛り上げよう」という草の根運動(江古田キャンバスプロジェクト)をやっています。

他の大学では、大学のあるまちがよく知られているけど、江古田もそういうふうに育てたい。掘り起こすといっぱい個性的でいい店ありますよね。

 

江古田にある他の大学も、西武鉄道さんもみんな幸せになるいい施策ですね。江古田を学生の街として有名にするのが、武蔵の知名度向上の近道なのかもしれないですね。

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか。小規模な大学だからこその難しい点もある中、広報室が日々奮闘していることをお伝えできたなら幸いです。

広報室の皆さま、本当にありがとうございました。

 

ちなみに、知名度アンケートで頂いた「武蔵大学の知名度アップ策」は、広報室にも全て提案させていただきました。

多かったのが、「テレビ出演などで地方への知名度を上げる」「スポーツの部活を強化する」という意見。

他にもたくさんの意見をいただきましたので、一部抜粋してご紹介します。

 

 

「今はNHKで渋沢さんの番組をやってるので、共に未来を築いた根津さんをもっと広める!」

 

「シラキジくんがYoutuberになるか、有名ツイッタラーになる」

 

「白雉祭をもっと盛り上げる」

 

個人的には、シラキジくんなどを活用してインターネット上でのPRを強化するのはいい案だと思いました。テレビCMより安く全国に届けられるのに加えて、広告の効果も測りやすいのが特徴ですね。
あわせて江古田の情報も発信して、もっと有名にしていきたい…!

 

きじキジのメンバーとしても、武蔵の知名度を上げるべく関わっていきたいと思います!

では、「武蔵の知名度を上げたい。第2弾」でお会いしましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

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武蔵学園100周年記念サイト(外部リンク)

武蔵大学 by AERA(外部リンク)

(社会学部2年 てらだ)

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