学生&卒業生インタビュー第6弾【ダンスサークル〈Lolipop〉創設・廣岡 映里佳さんと増田 ちひろさん】

 

2015年が始まり、武蔵大学では後期も終わりに近づいてきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

今回は、ダンスサークル〈LolliPop(ロリポップ)〉を創設された、廣岡映里佳さんと増田ちひろさんにお話を伺いました。

 

廣岡 映里佳(ひろおか えりか)
武蔵大学 人文学部 英語英米文化学科 4年
学友会登録サークル LolliPop 初代会長

増田 ちひろ(ますだ ちひろ)
武蔵大学 社会学部 社会学科 4年
学友会登録サークル LolliPop 初代副会長


LolliPop(ロリポップ)概要

活動日 :毎週金曜日16:20~
活動場所:10号館4階トレーニングルーム
活動内容:アイドルやアーティストの振り付けをコピーするダンスサークル(学友会登録団体)

活動功績:第一回UNIDOL グランプリ
     第二回UNIDOL 第三位

 

第一回UNIDOL優勝という輝かしい功績を残したLolliPop。その設立に携わったお二人には、どのような想いがあったのでしょうか。

 

※UNIDOL…UNIversity IDOLの略で、女子大生のアイドルコピーダンスサークルの頂点を決定するダンス大会。→UNIDOL Official Web Site


 

偶然から始まった、「アイドルコピーダンス」サークルを立ち上げる二人

――どうして新しいダンスサークルを作ろうと思ったのですか?

-増田さん-
私は高校のときにダンス部に所属していたので、最初はもともと武蔵大学にあったダンスサークルに入ろうと思ったのですが、ちょっとついていけないかな、という思いや、男の人とダンスをやったこともなかったのが不安でもあり、新しく作りたいと思いました。
たまたまその時仲良かった友達がアイドル好きで、じゃあそういった、アイドルのコピーダンスをやってみるのは楽しそうだなって思って、一緒にやる人を集めていました。

 -廣岡さん-
私も大学に入ったらダンスサークルに入りたいと思っていたので、最初は同じようにもともとあったダンスサークルに入ろうかと考えていたんですけども、練習が大変そうで、ダンスを中心にした学生生活になってしまいそうでした。
私は大学の学業やバイトとも両立したいと思っていたのですが、武蔵大学にはそういったダンスサークルは無いなって思って、無いのなら自分で作るしかないって考えて、作ろうと思いました。

 

――それぞれ新しいサークルを作ろうと考えていた時にお二人は出会ったのですか?

1年の新歓の時期に他のサークルの人の仲介で会って話したのですが、そのときはまだ具体的な話はしていなかったんですね。その後、5月くらいに再び友人の仲介で会い、それから協力していくことにしました。
6月くらいに、まずは白雉祭に有志として発表することを決めて、最初は有志から始めて、しっかりとしたサークルになるようにしていこうと話し合っていました。

 

※新歓…新入生歓迎期間。新入生が4月に入学してから1週間程度の、様々なガイダンスや各団体の勧誘などが行われる時期。
※白雉祭…毎年11月に行われる、武蔵大学の大学祭。サークルや団体による発表や展示、模擬店などで盛り上がる。

武蔵大学を広めていけるようなサークルに

――新しい団体を作ることに不安はなかったのですか?

不安というよりは、楽しみのほうが強かったですね。最初は、一緒に活動するメンバーを集めたのに失敗したらどうしよう、楽しんでもらえなかったらどうしよう、というような気持ちはありましたが、きっとお客さんは来てくれるという自信はあって、やり遂げられましたね。
私たちみたいに、もともとあったダンスサークルではなく、ダンスをやりたいって考える人がきっとほかにもいるだろうなという考えや、アイドルが流行っていたから話題性はあって、お客さんとして見に来てくれたりするかなという考えもありました。そういった自信というか、見込みがあったから出来たのかもしれないですね。今思えば自信過剰だったのかもしれないですけど(笑)
でも、結果的に1年目の白雉祭はすごくたくさんのお客さんが来てくださって、しらきじ広場いっぱいに、立ち見までしてくださったお客さんまでいたんです。がんばってよかったなという満足感と、需要もあったのかなという思い、そして、白雉祭を盛り上げられたんじゃないかな、という自信に繋がりましたね。

 

――その自信もあって、サークルを作ろうという気持ちがわいてきたのでしょうか?

 

そうですね、その経験もあって、有志からサークルにして、もっと活動の幅を広げたいなというか、武蔵大学を、LolliPopを通して知ってもらえる活動をしたい―武蔵大学を広めていけるようなサークルになりたい、って思いましたね。

学友会登録サークルへの道

――サークルになる前に苦労したことはなんですか?

 

有志の団体では、大学から施設を借りることができなくて、練習場所をなかなか確保できなかったことですね。鏡の前で練習したかったのですが、鏡のある大学の施設が借りられなくて、公園とかで練習しました。寒い中公園で練習したり、雨が降って屋根があるところを探して練習したりするのは大変でした。当時は人数が少なかったからまだできたのですが。
そして、やるんだったらサークルって形にして、弊害なく、踊りたいときに場所を確保してやりたいという話になりました。

 

――どのような経緯でサークルになったのでしょうか?

サークルになったのは白雉祭が終わった後の冬でした。
武蔵大学では、学友会登録サークルになるために、学友会による審査があります。なかなか簡単にはサークルとは認められなかったので、10号館1階の学生生活課によく相談に行きました。


一時的な流行ですぐに終わってしまうのではないかとか、趣味でやるのでは駄目なのか、他のダンスサークルとは何が違うのか、とかを聞かれたりしましたね。
申請するための書類を提出しても返されたりして、頑張っても認められないのかな…と思うこともありました。
でも、その後も諦めずに何度も文書を書いて提出して、自分たちはこういうことをやりたい、ということをちゃんと意思表示をして、やっとサークルとして認められました。

 ※学生生活課…課外活動の支援や学内施設の使用手続き、奨学金の申請、拾得物の管理など、学生の生活全般をサポートしてくれる部署。サークルなどを設立したい時も、学生生活課に相談することができる。

成果を出せた第一回UNIDOL

 ――UNIDOLに出場するきっかけは何だったのですか?

 

ちょうど白雉祭の打ち上げをしているときに、Twitterを通してUNIDOL実行委員会が、大学でアイドルのコピーダンスをしている団体を探してこういう大会をやるんですけど出ませんか?という話をくださったことです。

今となっては嬉しいことなんですけど、最初はよく分からなくて、なんだろうコレって思いましたね。怪しかったというか(笑)

 

 ――出場するにあたって、工夫したことはありますか?

 

少ないところだと4人ぐらいのチームもあったのですが、その時(第一回)は私たちは全員で20人ぐらい出て、私たちの団体だけとても人数が多かったので、お客さんを飽きさせないように、有名な曲のサビだけを何曲かやりました。人数が多いところも、私たちのチームのウリだったので。

 

初心者でもダンスを踊りたい子が入りやすい雰囲気を

――LolliPopの特徴はなんですか?

学業とか他のサークルとかバイトとかと両立しやすいようなダンスサークルにしたいというのは前提にあって、週一回の金曜日の放課後だけっていう練習時間ではあったんですけど、その練習時間はしっかりと練習をすることにしました。大会や公演が近くなってきたら、金曜の放課後以外に、お昼休みにも練習をして、他のこととも両立しながらダンスもしっかりやれるという体制を作りました。時間が少ない中でも、その時間は濃く使う、それが一番LolliPopの特徴だと思います。

 

――他大学でUNIDOLに出場する団体は、アイドルのような扱いの団体も多いそうですが、そのようになろうとは思わなかったんですか?

いや、そういうのは、嫌だったんだと思います。
UNIDOLも、最初はダンスの大会だったんですけど、だんだんアイドルの色が濃く出てしまって、2回目3回目とか、出場者が席やグッズを売ってくださいみたいな方向になっちゃったんですよ。私たちはあくまで、アイドルではなくコピーダンスのサークルであって、アイドルの踊っているダンスを使って、ダンスを楽しむというスタンスでした。
ですから、アイドル色は強くないかもしれないですね。特に設立当初はメンバーが1年生でしたし、学校の中でコピーダンスをみんなで楽しみたかったので。

 

これからの活動

――これから後輩たちにどのようなことを望んでいますか?

そうですね、今嬉しいことに、私たちが作った団体を代々受け継いでくれる後輩も入ってきてくれているので、いろんなオファーとかもらって、自分たちで白雉祭とか学内での公演も盛り上げていって、LolliPopを大きく、発展させてほしいと思います。

 


団体の設立やそこでの活動を通して、さまざまな経験が得られることがわかりました。また、出会いを大切にすることと、たしかな自信をもちつづけ、諦めないことが大切だと感じました。

『武蔵大学を広めていけるようなサークルになりたい』―――という創設当初の思いは、着実に叶えられていると思います。
私たちもせっかくの大学生活、やりたいことは諦めないで挑戦していきたいですね。

(社会学部1年 浜野・宮原・新井)

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