初開催!〈フェザントコンテスト〉ってなんだ!?【白雉祭2021】

2021年11月01日

 

「ただのミスコンじゃない」ムサシ史上初、新時代の学生コンテスト。

きじキジが めっっっっっっちゃ深掘りしました。

白雉祭2021インタビュー、後半戦は〈Pheasant Contest 2021〉責任者・島崎珠音さんと、編集部さとうてらだでお送りします。

3人とも社会学部の2年生どうし、マジで記事に使えないトークも多々交えつつ、新企画・フェザコンの実体を探っていきましょう。

(マジで記事に使えなかったのでカットしてます、ご了承ください)


しかもみんな肩書付き(責任者部長編集長

 

「外見至上主義的なのがダメ、みたいな考え方でもなくって……」

 

さとう:
じゃあまず、「そもそもフェザントコンテストって何?」というお話から。

〈Pheasant Contest〉通称“フェザコン”は2021年度、第69回白雉祭にて初開催のコンテスト企画。


公式Instagramより)

“性別、容姿の枠組みを取り払った自由なコンテスト”
“自分の個性を受け入れ、魅力的に発信する自己発信力を競う”

Pheasantは、武蔵のシンボル=雉のこと。ファイナリスト5名が発表された9月から10月にかけてはそれぞれのSNS活動にあわせてインターネット上にて「投票」が実施されました(11月1日(月)までここからできます)。
目前に控える白雉祭、当日ステージでのパフォーマンスも予定しています。

…………ここまで見ると「なんか、ミスコン的なアレ?」と落ち着いてしまいそうですが……!?

島崎さん(以下、シマザキ):
大学によくある学園祭のイベントと言ったら、ミスコン・ミスターコンじゃないですか。

でもやっぱりフェザコンがそことは決定的に違うのが、男女の枠組みがないところ。武蔵大生だったら誰でも入れますよ、という考えでやっていることですね。

そして、外見が強みだと思ってる人にはもちろんそこを押し出してもらいたいんですけど、それだけじゃなくて。

自分の持っている魅力、まだ魅力だってわかってないけどこれから魅力になりそうな部分とか、とにかくその人の「個性」にフォーカスしていけるコンテストになればいいなって。


フェザコン公式サイト
より。性別・学年のバラバラな5名

 

さとう:
「いわゆるミスコンとは違う」「見た目だけじゃないんだ」ってプッシュしている、ここがやっぱりいちばん気になるところですね。

シマザキ:
この企画を作った最初の動機っていうのがあって…………あ勝手に質問される前に喋っちゃうんですけど(笑)、そもそも単純に「大学の知名度を上げたい」っていうことなんですよ。

「武蔵大学!」って言っても 「 あ あ 武 蔵 野 ? 」 って返されたり…………まあ入学前からなんとなく感じてはいたんですけど(笑)

てらだ:
いやもう、ほんっとにわかります!!くりかえす悲劇

 


そりゃあブレちゃう

 

シマザキ:
それで、コンテスト企画って学祭にはだいたい当たり前にあるじゃないですか。だから白雉祭もそういうのほしいなって思ったんです。

でもミス・ミスターっていろいろ調べてみると、外見至上主義の問題だったりとか、例えばミスコンだとみんながドレスを着たりすることによって「女性らしさ」を植えつけちゃうみたいな議論とかもあったりして。

だからその時代性に逆らってコンテストを作るとしたら、やっぱりガラッと新しいかたちに変えないといけないな、と。

 

ここ数年で、学園祭のミス・ミスターコンはその「あり方」をよりいっそう問われ続けてきました。
例えば2020年、上智大学では〈ソフィア祭〉の恒例イベントにして“女子アナウンサーの登竜門”とも呼ばれた〈ミス・ソフィア〉を廃止し、〈Sophian’s Contest〉としてジェンダーフリー、ジャンルレスに統合。ほかにも様々な大学でミス・ミスターを考え、変えようとする風潮があるようです。

 

さとう:
ただしフェザコンは「女性らしさ」とか「男らしさ」以外でお願いします、とは言ってないわけですね。

シマザキ:
はい。顔かたちがいいとか外見至上主義的なことがダメ、みたいな考え方でもなくって、本当に「自由」なコンセプトを持ってつくりたい。

見ている方々にも「自分とは世界が違うな」じゃなくて「このまま自分らしく、自信を持っていいんだ」って、最後に感じてもらいたい。そういうメッセージを込めています。

 

ありのままの自分を表現できる「場」

 

さとう:
ファイナリストの方々ですけども、やっぱり自分の得意なこととか好きなこと、頑張ってることをプッシュされてますね。自己紹介ムービー@Instagram

てらだ:
ピアノの演奏だったり、日本舞踊などは、本番のステージで披露してもらう形になるんですか?

シマザキ:
そうですね。

てらだ:
公式サイトを見ながら)これは投票するにもなかなか優劣つけがたいな………。

フェザコンは、まあコンテストなので順位がつくわけですけど、評価基準とかは全く想定していない?

シマザキ:
一応基準としては、やっぱり「見た目」の代わりに「個性」を置いているので。自分が強みとしてる部分とか自分の短所もひっくるめていかに「魅力」として発信できるか。そこで競ってもらっています。

とはいえ、もちろんグランプリに向けて頑張っていただいてはいるんですけど、大事なのは優勝よりもむしろありのままの自分を披露できる「場」というか。そういうイベントになればいいなって。

さとう:
なるほど。『仮装大賞』くらい平和なコンテスト。

シマザキ:
そうですね、あんまりギスギスしない感じで(笑)

てらだ:
僕みたいに誰に投票しようか迷っている人がいたら、やっぱり自分をうまく表現できている方に〜というか、そんな感じですかね?

シマザキ:
まあ深く考えちゃうと難しいんで、パッ!と見てビビッ!ときた人に票を入れてもらえれば(笑)

てらだ:
そうですね(笑) 僕もこのあと投票してみようと思います!

 

 

さとう:
今回ファイナリストの方が全部で5人でしたけど、応募の段階ではどれくらいの人が集まってたんですか?

シマザキ:
それがですねえ…………集まったというより、私たちが頑張って集めたっていう感じです(笑)

てらだ:
なんか授業とかで募集かけてる人がいましたねそういえば。

シマザキ:
やってましたね。やっぱり理想としては、やりたいって言ってくれる人がたくさんいて、その中から選ばせてもらうみたいなスタイルだと思うんですけど。そもそも初開催企画だったこともあって、まず走り出しが遅れちゃった感じで。そこは苦戦したところです。

だから今年は、いかに来年につなげられるかというところがポイントになります。

さとう:
ちょっと今気になったのは来年以降、たとえば応募者何十人の中からファイナリスト数名を選ぶのに…………「どう選ぼうか?」ですげえ悩むんだろうなって。

てらだ:
ああ、確かに(笑)

シマザキ:
そこは絶対に話し合いが必要だなって思いますね。

やっぱりいま私たちが打ち出している「個性」ってどこか曖昧だし、その解釈はきっと委員も応募者もみんな違っていて。一つコンセプトとして軸を決めるのが難しくて。

どういう人に出てほしいのかとか、何を評価するのかっていうことは、今後、何回もやっていくなかでしっかり固めていきたいです。

 

「個性とか何もないって悩むけど、実はそんなことない」

 

てらだ:
今年度、フェザコンの第1回テーマが “Be myself”となっていますが、この言葉を決めるにあたってはどんないきさつがあったんでしょうか?

シマザキ:
まず最初にはやっぱり「個性」っていう言葉をいちばんの土台としておいていました。

やっぱり生きていく上で、自分を理解していることとか自分の魅力を知っていることって、かなり強みになると思っていて。

だから自分にないものばかり気にしちゃうんじゃなくて、自分の持ってるものに自信を持つことの大切さみたいなものを、候補者の人たちにももちろん表現してほしいし、観客の人たちにも、自分らしく輝くということの素晴らしさみたいな、勇気を受け取ってほしいなっていう。

そんなイメージで、“Be myself(=自分らしくある)” になりました。

てらだ:
なんかすごく良い話だった…………ありがとうございます(笑)

シマザキ:
「自分らしく輝くことの素晴らしさ」を伝えたいっていうのがこのテーマの意義です!

特別に自分をすごく見せなきゃいけないとかっていうわけじゃなくて、自分らしくいることにいかに自信を持てるかがキーポイントですね。

さとう:
シンプルに「自分らしさって何だろうな」って考える機会になりそうな感じもします。

シマザキ:
たとえば就活で、「個性とか何もない!」って悩むこともあるんだと思うんですけどそういうときだって、何もないわけではないはずじゃないですか。自分が良いと思えていないだけとか。

そこで「自分の持ってるものに自信を持とう」っていう。今自分の中にあるそれは別に悪いものじゃないんだよっていうのが広まったらいいなと思ってます。

てらだ:
うん、本当に「就活と個性」とかそういうことを考えても、やっぱり大学でやる意義があると思う。

コンテスト系が嫌いな人とかあんまりっていう人も、こういう目的だったら、すごくいいコンテストだって思えそうだなというのが自分の感想ですね。

さとう:
こういう感じならまあ見れるかな〜、ってそういう人々の層は結構デカいと思う。

てらだ:
…………こちらから感想を言うみたいになっちゃったけど(笑)

 

 

てらだ:
じゃあ最後にまたベタなやつですけど、きじキジ読者にメッセージをお願いしたいと思います。

シマザキ:
そうですね。やっぱり他にはあんまりない特殊なコンテストで、今年初開催の新しい試みでもあるので。

候補者の方々も私たちも一生懸命活動しているのでぜひ楽しみに来場していただければなと!

在学生もですけど、受験生とか来場者の方々もこのコンテストを通じて、武蔵ってこういう人がいるんだなとか、こういう空気なんだなっていう、学生の感じを味わってもらいたいなと思いますね

てらだ:
ありがとうございます! さとうさんも、最後なんかあります?

さとう:
そうすねえ。…………「私にとっての個性」みたいな。

シマザキ:
…………(笑)

てらだ:
すごいドキュメンタリー感!(笑)

さとう:
プロフェッショナルに仕事の流儀を訊くやつの見過ぎ(笑)

シマザキ:
めっちゃ難しい!(笑)

…………なんかこう、「見栄を張らない状態の自分」は全部個性なのかなって思います。それって、社会に出たらこれはあんまり良くないから、とかって無視しちゃうことも多いんですけど。

例えば何が好きとか好きじゃないとか、何が良いとか悪いとか、自分の中で優劣をつけちゃうんじゃなくて、その中で見つけたものをどうやっていい方向に持っていくか。

「個性を魅力に変える」っていうことに最後はつながるのかな、と思います!

 

 

てらだ:
自分も同じこと聞かれたらどう答えようって考えてたんですけど…………難しいですねやっぱ(笑)

シマザキ:
まあ、言ってしまえばみんな個性的」みたいな(笑)

普通な人はいないです!


 

 

【社会学部2年 寺田・佐藤】
素材:いらすとや

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