2021年入学式実態調査!!【ウィズコロナの大学生活】
「友達100人は構造的にできない」という話
なかむら:こういう話するのちょっとアレですけど(笑) さとうさんってこの1年間、友達とか知り合いとか、どうやって増やしたんですか?
さとう:そ……れはですねえ(笑) えー。1年次のゼミと、2年次のゼミと、きじキジ、……以上、という感じです(笑)
なかむら:なるほど(笑) でも、そこで人脈はできたんですね。
さとう:まあ、もともとね。友達多いです系じゃないってのはこう、なんとなく察せられるかと思うんだけど(笑)
たかみ:(笑)
前々回サムネからひきつづき失礼いたしております、高校入学時のさとう(撮影:母)です。
さとう:でもまあ、「にしてもさあ」っていう感じはするよね。顔出しして、コミュニケーションも取れて、かつ、学生同士のつながりができる授業というと、本当にゼミくらいしかない。
……しかも、忘れがちだけど、「1年次からゼミがある」ってこれ、武蔵大学のセールスポイントなわけだよ。他のだいたいの学校は、ということはつまり無いんだろうし、多分。
なかむら:コロナ禍で、その特徴が活きている。
さとう:そうかもね。かろうじて、ゼミの知り合いはできるってことだったから、去年は。
ここで、たかみくんは途中退席。バイトが控えているところ、快く参加してもらってました。「あざっす」!
さとう:もし仮に、我々、最初っから対面だったとして、「友達ができそうな授業」ってなんだろうかね?
なかむら:体育とか、どうなんですかね。
さとう:体育の授業はたしか、去年から、モノによっては対面でやってたらしい。……逆にオンラインで体育って、何してたのか、そっちのほうが気にはなるけども(笑)
たなか:僕、GDS(グローバル・データサイエンスコース)に所属してて。17人くらいなんですけど、そこでは友達できましたね。
さとう:なるほど……。それは、今学期(2021年度前期)はZoomでやるやつ?
たなか:そうですね。必修の科目がメンバー固定なので、コミュニティができやすいというか。
さとう:あれかね、教職課程とか学芸員課程とか、ああいうところも結構、つながりができたりするのかもしれない。
たなか:なんにせよ、やっぱ少人数じゃないとオンラインでもオフラインでも友達はできないだろうなあと。履修者数80人とかの授業も取ってるんですけど、そっちはなかなか。
「大学の未来」みたいなレベルの話、ではない話
さとう:……話変わるかもだけど。大人数の授業、あれって「もうZoomのがよくない?」って、ときどき思うのよね。80人とか、もっと多いと100人単位とか、学部共通の自由科目みたいなやつ。
なかむら:感染リスクとか、そういう側面で?
さとう:それもそうだな。大教室に詰めかけるくらいなら、っていう心理もある。あと、単純に「そっちのが効率よさげ……?」みたいな気持ち。これは平時でも同じことがいえるよなあと思う。
たなか:パワポとか、(教室のプロジェクターよりも)自前のPCのほうが見やすいですしね。
なかむら:あと、オフラインだとこう……寝てる人とかもいるじゃないですか(笑)
たなか:あー(笑)
なかむら:そういう光景見るとちょっと、萎えちゃったりするんで。そこはオンラインで、一人でいたほうが気持ちが途切れずに済むなあって。
さとう:斜め前のひとが寝てるとやる気が出なくなる、あるいはこっちまで眠くなるというね(笑)
なかむら:スマホとかいじってる人も、なんかちょっと気になっちゃいますし。
さとう:まあ、なんだ、……「大学の未来」みたいなレベルの話ではないけど(笑) 真面目に今後、オンライン形式を学校生活に取り入れてもらえるなら、ぜひそうしてほしいケースってわりとあるよね。
たなか:6限のオンデマンド(動画配信)形式も多少、科目によっては残しといてほしいっすね。
さとう:個人的に思ってるだけだけど……さとう的には1限をオンデマンドにしてほしい(笑)
なかむら:(笑)いいですね。
さとう:聞きかじった程度の話だけど、1限って元々、どんな科目であれ履修者が絶対数、減るらしいんだよね。オンデマンドじゃないにしても、オンラインでつなぐ形式とかにしてもらえれば、履修者も少なからず増えるんじゃないか、とか(笑)
なかむら:「ラッシュ時間を回避するため」みたいな名目でね。
さとう:ラッシュ回避理論でいくなら、……5限とかもギリ該当するんじゃないかな、18時終わり(2021年度現在は ~17:50)だから。
なかむら:(笑)(笑)
さとう:そうなるのか、ならないのかはまだはっきりしないけど、来年度、1年ぶっ通しで対面授業ってなると、……若干、「だるいな」と思ってしまうところあるなあ、正直(笑)
たなか:……あれですよね、だいたい、2年生くらいまでが授業数多い感じっすよね?
さとう:そうだね。『履修要項』のロールモデルというか、大学生活設計プランみたいなやつとかもやっぱり、1、2年生のうちに単位を取れるだけ取っておいて、3、4年生になるともう就活、卒論、みたいな感じらしい。
たなか:なんか……すっごい自分本位ですけど、来年度くらいまではオンライン多めでやってくれないかなあ(笑)
さとう:ちなみに皆さん、まあ最初に、授業の履修登録をしたわけだけど……その「基準」はそれぞれ、どんなふうに持っていたのかな。
2年生でいくと、去年(2020年度)の初めのことでみんな言うのはとにかく「情報がなかった」と。私の前回の記事で、Twitterとかで「#春から武蔵」ハッシュタグが春先あたりに大発生する、というのを取り扱ったんだけども。
今年度は、公式情報で「こうしてください」とか、それ以外で「こうしたほうがいい」とか、どんな感じだった?
なかむら:入学式のときに、いろいろと資料は渡されましたね。自分は、基本的にそれでスケジュール組んだって感じです。
さとう:一応ね、そうやって配られる……去年は郵送だったけど、あれらの冊子のなかで履修登録に関するガイドは完了している、っていう方針なのよね、大学としては。
いまい:私も『履修要項』とかを読んだんですけど、その……冊子だけ見ても、情報がシンプルすぎてよくわからなくて。あとはシラバス(講義ごとの授業計画)を参考にしたりとか、です。知り合いの人もほんとに少なかったので単純に、授業名とかからおもしろそうなものを選んで、シラバス見て、っていう感じでした。
さとう:授業選びのときのポイントって、意外と人それぞれっていうか。いくつかのタイプがあるっぽいんだけど……ひとつはもう、単位の取りやすそうな授業、「単位取りやすいよ」ってSNSとかで教わった授業を狙う、という方向性。
あとは純粋に、おもしろそうだなっていうやつをひたすら取っていく……まあ、無軌道っちゃ無軌道な、そういうスタンス。ちなみにさとうはどっちかというと後者でしたけども(笑)
いまい:(笑)
さとう:まあ……単位が取りやすい、つったって、……「つったってさあ」という感じだよね。
いまい:実際に受けてみないとどうしてもわからないところ、ありますね。
さとう:そう。これはもうしょうがない部分として……先生との相性(笑)とかね。どの年の新入生にも言えるけど、くじ引きみたいな感覚。
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