2021年入学式実態調査!!【ウィズコロナの大学生活】
さとう:さて。一応、記事的にはここからが本編になるという(笑)「入学式」の話です。
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タイトルにしておきながらここまでひとことも触れていなかったことに私も軽くびっくりなのですが、そういえばこの会合、「新しい大学生活」以前のゆるテーマに「入学式」があったのでした。
筆者の年代、2020年度の武蔵大学入学式は実施されませんでした。
さとう個人としては「なかった」ということ自体については、「なかったなあ」くらいの感慨があるだけで、受け入れるみたいなことでもなく通り過ごしてきた関係性になります。
いくつかの大学でおこなわれたと噂に聞く「1年越しの入学式」も、どこか異国のお祭りとかを遠目にながめるような気持ちです。
けれどしかしとはいうものの、これは揺るぎない事実として、私たちにとって「人生最後の入学式」、そのチャンスという意味合いはあったわけです。高校以前ともだいぶ、ぐりんと環境が変わって、一気に世界が広くなったタイミングでの「入学式」というセレモニー。
……若干「気にならなくはないかもなあ」といった思いが湧いてくるのも、また事実なのでして。
そんなこんなで、じゃあ1年生の皆さまに手っ取り早く聞いてみちゃおう、と、そんな企画趣旨になっております、今回。
繰り返しになりますが、収録は7月中旬の学期末です。
ではでは後半、どうぞ。
「さとうの知らない入学式の世界」という話
さとう:ではまず。今年の入学式は、……全員一気に行われたの?
なかむら:なんか、学部ごとに時間で分けられてたっぽいです。
さとう:なるほど、そりゃそうか……。えっと、大講堂でやったんだよね?
たなか:そうですね、はい。
さとう:あの、昔の学校みたいな建物(ジブリ映画『コクリコ坂から』の感じを想像しています)。あそこの収容人数的にはたしかに、もしかすると毎年そうしてるのかもな。
たなか:でも、1席ごと間隔空けてましたね。
なかむら:あー、そうでしたね。
さとう:なるほど、満員キャパではないのか。
調べてみると、武蔵大学の入学定員は例年、経済学部およそ420人、人文学部およそ325人、社会学部およそ250人で、毎年1000人前後の新入生を受け入れているようです。知らなかった、1000人もいるのか。
大講堂の座席数はわかりませんでしたが、実際にちらと建物内を見た感じでは「シネコン(大型映画館)の3番スクリーン」くらいあった気がします。1番スクリーンほどではないけど、独立系ミニシアターでもないなという印象でお話ししてますが、伝わっておりますでしょうか。どうでしょうか。
さとう:あっ、じゃあ、あれはあった? 正門前で写真を撮ろう的なイベント。行列になるやつ。
なかむら:ありましたね(笑)
たなか:あった。当然かもですけど、保護者同伴じゃないので(笑)、つぎに並んでる人に撮ってもらう感じでした。一応記念ですし。
さとう:そうなんだ。独り者にも優しい世界だったわけか。
はい。
たなか:ですね。……僕のうしろはなんか男女の、カップルなのか、すでにそういう感じの方たちで(笑)
なかむら:おお(笑)
たなか:気まずいなあ、と思いながらお願いしました(笑)
なかむら:そういう感じも多分、「#春から武蔵」とかで出会ってたんでしょうね。
さとう:そういうのをね、ちゃんとやってる人はちゃんとやってるんだよなあ……。
さとう:服装は、ほぼ全員スーツみたいな感じ?
たなか:そうですね。ぱっと見、スーツ一色だなーって感じ。
さとう:そりゃそうか、卒業式じゃないんだし。……女性サイドのほうは、いまいさん、どんな感じでした? 服装の……トレンドみたいなのは。
いまい:見た限りでは、やっぱり、スーツが多かったと思います。
さとう:いわゆるリクルートスーツとかとは、ちょっと違う感じの(明るい色のボレロ的なやつを羽織った感じを想像してましたが、それはたぶん結婚式の参加者ですね)?
いまい:まあ……見た目だけではそんなにわからなかったんですけど(笑)、普通のトップスにスカート、っていう感じだったと思います。
さとう:スーツはねえ、……なんか「よく知りません」っぽい切り出し方しましたけど、買ったんだよ、去年、そういえば。
いまい:(笑)
さとう:なんでかというと、去年3月の段階で、入学式をやるかどうか未定だったからなんすよね。だからスーツは事前に買ってあって、家族写真とかのために2回くらい着て、……以降、1年半近く部屋のどっかに眠ってるという(笑)
たなか:そうなんすね(笑)
さとう:2回着てタンスの肥やしになるみたいなシロモノじゃないはずなんだけど、スーツって(笑)……たまに着よっかな、コスプレとして。
コスプレとして着てみた。画面がもったいないので横でどうぞ
さとう:ほかに「これ、コロナ禍っぽいな」っていう仕様とか、対応とか、ありました?
なかむら:校歌を歌わなかったです。
さとう:校歌か。……そうか校歌、あるんだよなそういえば(笑)
なかむら:(笑)(笑)あんまり聞く機会ないですけどね。
さとう:あのーほら、対面授業のときに聞ける、始業終業のチャイムは校歌のメロディなんだな、多分。
たなか:コロナ禍じゃなかったら歌ってたんですかね? あの場で初めて聴いたんすけど(笑)
さとう:平常時でもきっと、入学式のつぎにちゃんと聴くのは卒業式のとき、ってひとが多いのかもね(笑)
いま話題に出ている「校歌」ですが、厳密には実は、とくに学校が掲げている歌というわけではなく、タイトルも『武蔵大学讃歌』となっています。歌詞も曲も、私たちの大先輩にあたる方々が現役生時代に書かれたものだそうでして(同窓会Webサイト)、なんかこうやっぱり、すごく『コクリコ坂から』的な時代のパッションを感じる次第です。
探してみたら、なんとYouTubeから聴けます。「始業チャイムの原曲だぁ!」という新境地のエモさがありました。
さとう:あれはなかったの? あの、……来賓の方の言葉がビデオメッセージになってるとか、そういう状況は(笑)
たなか:それはなかったんですけど……、
さとう:……そもそも「来賓」っているのか?
なかむら:多分いないですね。
いまい:いなかったと思います。
たなか:学長と学部長の挨拶くらいでした。
さとう:そうか。なんか、高校のときのイメージで聞いてしまった。だいたいね、来賓の方が5人くらいいらっしゃったのよね。教育委員会とかから。
たなか:……ちょっと思ったのは、3回ぐらいに分けて入学式やったわけですけど。学長の挨拶とか、「この内容やるの2回目なんだろうな……」みたいな(笑)
なかむら:(笑)(笑)
たなか:紙に書いておいてあるじゃないですか。ハリセンみたいな紙に。
さとう:ジャバラのやつね(笑)
たなか:「読むの2回目なんだろうな……」って(笑)
さとう:……いまちょっと、卒業式のことを思い浮かべていたんだけども。去年の4年生はちゃんと実施できたわけだけど……卒業式も、なかなか大変そうというか、気をつかうポイントが結構ありそうじゃない。いちばんでかいのは、卒業証書授与かな。
たなか:ソーシャルディスタンス的に。
さとう:ピザ窯に突っ込むスコップみたいなやつに乗せて「卒業おめでとう」とかそういうイベントなかったのかな(笑)
たなか:直じゃなくてね(笑)
さとう:もしくは双方でマジックハンド使うとか。
そんなことはなかった。(武蔵大学Instagramより)
さとう:そろそろ、いい時間になってきましたか。
なかむら:今の、使えそうですかね?
さとう:ん〜〜〜〜まあ、そうねえ? いけるんじゃないすか(笑)
なかむら:(笑)
さとう:まあ純粋に、みんなとのトーク、入学式のこととかも知らなかったんで聞けてよかったです。
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身内の雑談を記事化する、といういままで実はあまり無かったような、そうでもないようなスタイルでお届けしてまいりました、「2年生的入学式実態調査」。
そんなタイトルだったのか、と急に思い出してびっくりされている方もおられることでしょうが、私もそう思います(なにせ入学式にまつわるトーク、文量にして4分の1程度しかしていません)。
今年度の1年生と2年生とは、それなりに近いめぐり合わせのもとで大学生としてあるように思われて、しかし実は、当たり前かもしれませんが、価値観も学生生活そのものも、意外に根本的なところですこしずつ離れているものなんだろうな、というのが、いち2年生目線からの所感です。
今回協力してくれたそれぞれがそれぞれになにを思い、どう考えているのかはわかりえないところですが、いずれにしても思うのは「このひとはどんな記事を書くんだろう」ということでしょうか。
なにはともあれ、本記事の初期衝動である「おしゃべりがしたい」は十分果たせましたので個人的にはたいへん満足です。たいへん満足ではあるのですが、再三申し上げているように執筆している現在、ときは7月末、世紀末もとい学期末です。
この先の物語は、こう……皆さまのなかで、育ててあげてください。たまごっちか何かだと思って。
と、いったような感じで、以上、エヴァとオモコロとDPZの話ができる学生団体・きじキジを今後もよろしくお願いしまっす。
さとう:では、ご協力どうもでした。お疲れさまですー。
なかむら:いい記事、楽しみにしてます(笑)
さとう:き……期待しといてください(笑)
【社会学部2年 佐藤】
素材:いらすとや、フキダシデザイン