【教授の休日】人文学部 黒岩教授の休日
〜某日、夏のうだるような暑さの中〜
私は、とある郊外の駅に降り立ちました。
聞くところによると、黒岩先生は中国武術の使い手で、月に数回集まっては稽古をされているそうです。
その日は、稽古を取材・見学させていただくことになっていました。
改札口で待っていると—
柄模様のシャツ・パナマ帽の格好をしたダンディーな方が、自転車で颯爽と現れました。
間違いない。黒岩先生です。
今日は暑いねー
これから行くところは分かりづらいので、ここから案内します。
よろしくお願いします。
そこから歩くこと数分、緑が見えてきました。
奥へ進むと・・・
開けた場所がありました。
周りを木々に囲まれているおかげか、日が当たっている場所よりも、かなり涼しく感じます。
↑昆虫を引き寄せるための仕掛けがしてありました
今日は横田くんの他に、弟子が2人参加します。
こちら、Aくん(仮名)。そして、Bくん(仮名)。
<Aさん><Bさん>
よろしくお願いします。
はじめまして。武蔵大学の学生の横田と申します。
あれ?
〜さん(Aさんの本名)って、武蔵大学で***(科目名)を担当されてませんか?
<Aさん>
はい。そうです。
え!?
僕、以前その授業を履修してました!
その節はお世話になりました。
まさかの場所で繋がりました。Aさんが黒岩先生の弟子だったとは、夢にも思いませんでした。
偶然の出会いに驚いたところで、稽古が始まります。
まずは、基礎の動きから。
最初は何をやっているか、わからないだろうけど、横田くんは1日入門だからねえ。
そ、そうですね・・・
(入門? 今日は取材のはずでは・・・)
4人でやっていると、まるで宇宙と交信している集団のようです。それはさておき。
この基礎の動きが技に活きてくることは、後になってわかりました。
基礎の動きを終えると、2人で実践練習です。
相手の腕を・・・
「スパッ!」という感じです(語彙力)。
本気で当てられたら、どうなってしまうのか・・・
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