【教授の休日】人文学部 黒岩教授の休日

2022年08月18日

休憩がてら、教授の休日について聞いてみます。

今日は中国武術の稽古をされていますが、それ以外の過ごし方はありますか。

教授は休日を勉強・研究に使っている人が多いよね。学会に行ったり。

平日は、なかなかまとまった時間が取れないので。

あとは、研究室で学生の個別指導をしたりするね。

休日まで勉強・研究ですか・・・

「さすがは教授」といったところでしょうか。

お弟子さんとは、どういった出会いですか。

昔の教え子だったり、学会で知り合ったり、色々あるね。

ただ、誰でも教えるわけではなく、人柄を見ています。

強くなっても、その使い方によっては問題になるので。

たしかにそうですね。

身につけた技術は、自分の身を守ったり、他人の喧嘩を止めたりすることに使いたいものです。

そもそもの話ですが、黒岩先生が武術と出会った経緯を教えてください。

学生時代に柔道をやっていたから、そういった意味では、もう40年くらい武術と関わっているね。

中国武術との出会いは、どのようなものでしたか。

若い頃に出会った、Cさん(仮名)がきっかけだね。

それまでにも、色々な武術に触れていたけど「この人は強い」と思った。

衝撃的な出会いだった、ということですね。

「頑張っても、この人に自分は敵わない」と感じたね。

Cさんには、Dさん(仮名)という師匠がいて、中国武術の達人だと聞いたんだ。

それから、Dさんに何度も手紙を書いて、なんとか稽古に立ち合わせてもらった。

言葉にするのが難しいけど、一つ一つの動きが技になっていて、すごいと思った。

達人の動き、実際に見てみたかったですね・・・

(ちなみに黒岩先生は、ご自身が「達人」と呼ばれると否定します。「僕は使い手ではあるけれども、達人ではない」とのこと。)

ところで、先生の動きには派手な動きがないですよね。カンフー映画のアクションシーンとは違います。

うちの流派は、映像映えしないからね(笑)

でも、大きく振りかぶってパンチしたら、簡単に避けられちゃうでしょ?

その通りですね。

これが、本物の動きなのでしょうね・・・

 


 

最後に、僕にも技をかけてもらいました。もちろん、軽くです。

一瞬で押し出されました。

相手に背中を向けた時点で、実戦なら敗北です。

決して力任せに相手を動かしているのではなく、「ふっ」と身体が持っていかれるような感覚です。すごい。

 


 

今回の取材を通して、授業を受けているだけでは絶対に知り得なかった、教授の顔を知ることができました。

学生のみなさんが普段接している教授にも、知られざる顔があることでしょう。

(失礼にならない程度に)「教授の休日の過ごし方は何ですか」と聞いてみると、新たな発見があるかもしれませんね。

 

 

取材協力:武蔵大学人文学部 黒岩高 教授

武蔵大学広報部

取材・撮影・執筆:人文学部 3年 横田

 

1 2 3
PAGE TOP