ムサシのゼミのVRプロジェクト『ぶみゅー』ってなんだ⁉︎

2020年12月21日

松本:これは、第一回のプロジェクトの立ち上げ段階でも話していたことなんですけど……、「武蔵大学の学び」が見える化されていないね、と。

コロナの影響もあって、外からこの大学の『ゼミの武蔵』っていう、その中身の、ゼミでの学びが見える化されていない。そんな現状の中で、僕たちのゼミの「研究成果発表」としても位置付けられるといいよね、っていう意図も【VMMU】に込めていたんです。

高校生とかだと「結局大学に入って何を学ぶのか正直よくわからない」っていうのもあるだろうし、入学してきたとしても、自分のゼミのことはよく知っているけれど、他のゼミが何をやっているのかは正直よくわからなかったり。

第二回のアイデアの一つとしては、他のいろんな学部のゼミの人たちがヴァーチャルキャンパスに寄り集まって、研究成果の展示会なんかができたらいいね、っていうものもあったんですが、時間的に難しいかもしれない、というのでまだ話は進んでいなくて。それで現在に至る、という背景もあったりします。

小森:広い意味で、他のゼミとか組織と連携していけたら面白いなあ、という思いもあるんだよね。

第二回プロジェクトの構想段階では、同じ武蔵大学の「学芸員課程」とコラボして、例年キャンパスで行っている展示をヴァーチャルキャンパスに移植する、という話も、並行してあったそうです。
ちなみに、この取材(12/10)のあと、学芸員課程の皆さんがTwitterでオンライン展覧会の開催を発表。こちらも、どうなっていくのか気になりますね。

小森:【VMMU】っていうものを、ある種の「プラットフォーム」みたいに使ってくれてもいいと思うし。

……英語英米文化学科のゼミは、一年間は同じメンバーなんだけど、逆に言えば一年間でメンバーが入れ替わっちゃうというか。一年単位で授業が終わってしまう状況なんだよね。

そうなってくると、年度が変わって新しく入ってくる学生たちに同じプロジェクトを引き継ぐっていうことが、なかなかできなくて。

今年度やっていたこととか、アイデアもそうだけど……例えば松本くん(4年)が卒業しちゃったら、彼個人がつくっていたヴァーチャルキャンパスっていうフォーマットの仕組みも、継承されにくい。

これがもし、ぼくが全部主導してやっていることだったら来年度にまた同じものを続けていくこともできるんだけど、ゼミっていうのはそうじゃなく、あくまで学生主体でやっているものだから。

次の世代の学生たちがこの【VMMU】のことを、……例えばこの記事を読んで、理解を示してくれたり、「やってみたい」と思ってくれたりしたら、すごく嬉しいかな。

松本くん的にもヴァーチャルキャンパスを、後輩たちにインストラクションして、ちゃんと動かしていけるところまで引き継ぐっていうことは多分、やぶさかではないと思うから(笑)

松本:……(笑)

———ヴァーチャルキャンパスというcluster上のフォーマットもそうですけど、【VMMU】という看板そのものが、武蔵全体にとっての「ハブ」(人と人が集まる場所)になっていくということには、すごく可能性を感じました。


【VMMU】ロゴ。デザインイメージは、ちょっと先の「未来」

 

小森:もっと派生すれば、「地域との連携」っていうのもアリだよね。これもアイデアとしては、出ていたんだけど。

練馬区とか、江古田ってやっぱり「大学の街」じゃない? 武蔵を含めて三つも大学があって、すごく活気があったんだけど。商店街とか、今はとても静かで。

ヴァーチャルキャンパスっていうのは、もちろんヴァーチャルだからなんでも作れるんだけどあくまで「江古田の街並み」の一部なわけだからさ。そういうところで連携して、街の人たちとかが面白がって自由に使ってくれるようになって、盛り上がっていくのも理想的だよね、みたいな話もしてたんだよね。……まあこれは、さすがに一年間じゃ足りないんだけど(笑)

松本:今回「武蔵大学」というリアルの空間をヴァーチャルでつくった、というのは、現状「江古田の街並みからキャンパスだけを切り取った」というだけの意味合いになっているので、なかなか現実の「場所」との連携、リアルとの融合が起こりづらくて。

あとやっぱり「現地の人たちとのつながりをつくる」っていう文脈で考えると、仕組み的にも時間的にもまだ難しいかな、という感じですかね。

———「ゼミの活動」の枠を越えて、例えばサークルとかみたいに、毎年ちゃんと人が集まってくれるプロジェクトになっていってほしいなと今、なおさら感じます。

小森:本当にそうだね。

もし将来的にこのプロジェクトが、著作権とかそういうのをあまり考えないで、単純に「システム」としていろんな人に使われていってくれたらそれはそれでいいなと、ぼく個人として思っていて。オープンソース的に、システムを自由に使えることによってカルチャー自体が盛り上がっていくっていう構図のほうが面白いよなあ、って。

過去にぼくが関わっていたものの中で、ぼくの地元でもある岡山県のゲストハウスを使ったプロジェクトがあるんだけど。古民家をアートスペースに改装して、いろんな人に滞在してもらうイベントを10年前にやっていた。

そのときにも同じようなことを考えていたんだよね。「システム」をぼくらがつくって、あとはそれを他の場所で真似してやっても、なんならイベントの名前『かじこ』を、固有名詞ではなくて一般名詞のように、勝手に使ってくれてもいいし、むしろそのほうが嬉しいよねっていうスタンスだった。

……まあ実際にそこまで広がることはなかったんだけど、でも当時、ボランティアで手伝ってくれていた地元の大学の子の一人は、2年後くらいにまた新しくアート系のゲストハウスを建てていたり。

あと、これはぼくも知らなかったんだけど……当時ボランティアだった別の子が、なんとこの江古田でお店をやってて(笑)

大学のすぐそこにある『HUT』というコーヒーショップ(きじキジ取材済みでした……!)に、何も知らずに行ったら「あれっ……⁉︎」って(笑)


めぐりめぐって、人と人がつながる(記事と記事も)

 

そういう感じで、関わってくれた人が何かしらのアイデアとか、仕組みの一部をもらっていってくれるんだよね。個人的な思いだけど、こういうプロジェクトをやっていて面白いのは、まわりの人たちが触発されてどんどん広がっていくっていうところだから。

【VMMU】を使ってこれから、いろんな人がいろんな面白いことをやってくれたら、それに越したことはないなあって。



 

【VMMU】の可能性と未来に思いを馳せつつ、インタビューは幕を下ろしました。

……もはや『情熱大陸』(30分)どころか『ガイアの夜明け』(1時間)でしたね。はい。

 

改めて、今後の予定をまとめておきます。

・2021/1/15(金)〜

 第二回展示『コロナ禍におけるミュージアムマップ』(予定)

・2021/1/15(金)の、その先〜

 【VMMU】プロジェクト(希望)

また、第一弾の舞台『ヴァーチャル武蔵大学』ですが、なんと近々、リニューアルして再公開する……かもしれない、とのことでした。

白雉祭で“登校”できなかった皆さん、『冬休み』には〈cluster〉【VMMU】をチェケラ(Check it out)、ですよ。

 

…………カッコが渋滞してきたので、このへんで終わりにしたいと思います。

以上、メガネ(さとう)がお送りしました。

 

【社会学部1年 佐藤】

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