【武蔵大学大学院】大学院に行ってみた!
さっそくですが、お2人に色々と聞いてみたいと思います。
楊さんは、なぜ大学院へ進学されたのですか?
僕は学部3年生の時、留学したかったのにコロナの影響で行けなくて。
留学がしたくて大学に進学したので、「やり残したことがあるな」って心残りで。
心残りがありながらも、就活はしていたんですか?
してました。でも、同時に大学院への進学も考えていて。
ありがたいことに企業からの内定もいただいたんですが、最後は「後悔したくない」という気持ちが勝りました。
大学院に進学して、その間に留学に行こうと。
僕の周りでも、コロナのせいで留学ができずに残念だという人がいます。
進学を決めた際、周囲の反応はいかがでしたか?
父親が大学院を出ていたこともあって、進学は親の希望でもありました。
なるほど。身近な人の理解は大切な部分ですよね。
大学院に馴染みがない人も多いので、周囲に理解してもらえないこともあると聞きます。
陳さんは、なぜ大学院へ進学されたのですか?
自分は、卒論の出来に満足できなかったというのが理由です。
コロナの影響で図書館が軒並み閉まってしまって、オンライン文献に頼らざるを得なかったので。
その気持ち、わかります。
僕が1年生の時、どこの図書館も閉まっていたので、オンライン文献を使うしかなかったです。
学部では勉強し足りないから、大学院に進学したという流れですね。
大学は勉強に集中できる、人生最後のチャンスだと思うので。
お2人とも理由は違えど、コロナの影響で進学を決意したというのが、印象的でした。
今は、どのような内容の勉強をなさっていますか?
三国志について勉強しています。今は学術的な基礎の部分を鍛えている段階ですね。
黒岩先生以外の授業も履修されていますか?
水口先生の漢文の授業を履修しています。
歴史的な中国語文献を現代中国語の感覚で読んでしまう癖があるので、それを矯正したいです。
※楊さんは中国語ができる方です
陳さんはいかがですか?
僕も今は、基礎固めをしています。
論文執筆のために必要な基礎知識を、体系的に学んでいるところです。
学部生の時は、興味のあることを赴くままに学んでいたので・・・
「赴くまま」とは?
学部・学科を問わず、興味のある内容の授業を、幅広く履修していました。
知的好奇心が強いんですね・・・
ちなみに、学芸員課程も取っています。大学院に入学してから始めました。
!!!
現役の大学院生から見て、学部と院にはどのような違いがありますか?
教員との距離が近いですね。
学部のゼミも教員との距離は近いですが、より近いですか?
そう思います。毎授業、教員との対話・議論がありますね。
そのため、自分が受け身になりすぎないように意識しています。
(研究室で授業していると)物理的な距離も近いですし、議論しやすい環境ですね。
↑黒岩先生の研究室には、お茶のセットもあります。一緒にお茶を飲むと、心理的な距離も近くなりますよね。
楊さんはいかがですか?
「とりあえず学校に行く」という意識がなくなりました。
同級生たちは就職しているし、自分は両親から学費を出してもらっているし・・・ということを認識するようになりました。
学生としての意識が高まった、ということですね。
「同級生」といえば、学部生の時と違って、大学院の同級生は多くないですよね?
そうなんですよ。進学したとたん、大学内に一気に知り合いがいなくなりました。
学部生の時の友達は、みんな卒業してしまったので。
進学したとたん、キャンパスに知り合いがいなくなるのは「大学院生あるある」なんですね。
武蔵大学は小規模なので、(学部生の時は)キャンパス内で知り合いに会うことが多いですからね。
「大学院生あるある」といえば、院生室が使えることもそうかな。
院生室!
3号館に並ぶ、「あの」部屋ですね!!!
↑3号館の一角を占める院生室。3号館の他の場所よりも、ひっそりしています。
(院生室は大学院生しか入れないから、いつか入ってみたいと密かに思っていたんだよなあ)
※インタビュー後、院生室を案内していただきました。
気になる中の様子は、後ほど・・・
色々とお聞きしていたら、あっと言う間に時間が過ぎてしまいました。
最後の質問ですが、お2人は「大学院に向いている人」とはどのようなタイプだと思いますか?
物事に対する興味が旺盛な人ですかね。
知らないことを調べようとする姿勢がある人には、向いていると思います。
お話を聞いていて、僕もそう思いました。
じっくりと文献と向き合う姿勢が、授業からも伝わってきました。
陳さんはいかがですか?
楊くんと似ているけど、「もっと勉強したい」という人だと思います。
陳さんのような、知的好奇心が旺盛な方にはピッタリですね。
また、学びに対する能動的な姿勢が、大学院では求められていると感じました。
これでインタビューは終わりです。ありがとうございました!
次のページ:
「あの」部屋に潜入!
(たぶん)学部生初。