学生&卒業生インタビュー第18弾!【英語英米文化学科→AmazonJapanへ就職した 松本 智之さん】
はじめまして。武蔵大学入りたて、1年の中村と申します。初めての記事に緊張しております。
晴れて私が入学できましたこの武蔵、残念なことにあまり知名度が無いというのが現状です。少人数制の教育をしていることもあり、他の有名大と比べてしまうとどうも…となってしまいます。
しかし!これは決して武蔵大生がダメというものではありません!!むしろ素晴らしい卒業生で一杯です!この私がそんな素晴らしい卒業生を少しでも紹介して、「こんなにすごい人も武蔵に通ってたのか!」と世間の人が一人でも知ってくれたら…この記事の目標は達成されます。
そこで今回は、「卒業生インタビュー ~松本智之さん編~」と題しまして、昨年度武蔵大学を卒業され、現在Amazon Japanに勤めてらっしゃる松本智之さんに聞いてみました!
*昨今の新型コロナ感染症、現在松本さんが大阪に在住されている事情から、インタビューはZOOMを介して行いました。
【松本智之さん 人文学部英語英米文化学科 2020年度卒業】
現在Amazon Japanでエリアマネージャーとして、あまり業務内容は言えないものの、普段我々がお世話になってる”ポチポチ注文するAmazon”の運営に携わっていらっしゃいます。
【佐藤先輩 社会学部メディア社会学科 2年】
キジキジ編集部の先輩でいらっしゃいます。 インタビューのサポート役です。
佐藤さん自身、松本さんへのインタビュー経験があって、面識あり。
【中村 人文学部ヨーロッパ文化学科 1年】
~自己紹介~
早速松本さんから自己紹介をお願いします。
今年3月英語英米文化学科を卒業し、4月からAmazonJapanのエリアマネージャーとして働いている、松本智之です。よろしくお願いします。
松本さん、昨年度のインタビューはお世話になりました。きじキジ2年の佐藤と申します。よろしくお願いします。
全員の自己紹介が終わり、
今着てらっしゃるのはAmazonのTシャツですか?
そうです。今日ちょうど仕事終わりだったので、そのまま着てきました。
AmazonのTシャツ。袖には「Social Distance」の文字が
別にこのTシャツが正装ではなくて、普段小学生みたいな服装で仕事してますけど(笑)
~英語英米文化学科を選んだ理由~
では早速1つ目の質問から行かせていただきます。なぜこの武蔵大学の英語英米文化学科を選ばれたのですか?
まず実家が練馬区にありまして、近いところがいいなぁと感じてて。それが一番の理由です。
その中で英語英米文化学科を選んだのは、大学に入る前は学校の英語の先生になりたかったんです。なので教職課程も取ってましたよ。
最初は教員になりたかったということですが、現在Amazonに勤めてらっしゃいますよね。その過程で何か転機があったのでしょうか?
教員になるために教育実習とかを受けてたんです。そのうち色んな教育のやり方を見てみたいと思うようになって、新たな教育分野「Edtech」に出会ったんです。この研究が一番進んでるのがアメリカだったので、1年休学しワシントン大学へ留学しました。
~「Edtech」とは?~
松本さんがおっしゃった「Edtech」なのですが、どういったものなのでしょうか?
辞書的な意味でいうと、「教育とテクノロジーを融合した、新たなサービスの総称」というものなんです。
身近なところでいうと、みなさん経験したと思うんですが、Google ClassroomやZoomを介しての教育がこれにあたりますね。
コロナ禍の現在ではGoogle Classroomに本当にお世話になってます。(*)
ワシントン大学で「Edtech」の研究をなさっていたということなのですが、アメリカでは教育の勉強を主になさっていたのですか?
「Edtech」は結構ビジネスチックな側面もあって。例えば日本でEdtechの開発を進めているのは文科省だけじゃなくて、経産省も関わっているんです。こういうところからも分かるように、テクノロジーを用いて教育からどう利益を生み出すのかが大事なんです。
そんなビジネス能力も求められるのがEdtechなんですが、武蔵大学では人文学部に所属していたのでビジネスを学んだことが無かったんです。そこでビジネスに強いワシントン大学に留学しました。
EdtechってのはGoogle Classroomとかに代表される、教育のためのアプリケーション・サービスを作り、そこから利益を生み出していく分野なんですね。
そうです。
(*)Google Classroomとは?
↑のような、教員と生徒間で資料・課題のやり取りの出来るプラットフォームのこと。
~留学について~
留学を志した理由はEdtechを海外で学びたいということですが、具体的にどういった手段で留学されたのですか?
僕が留学に使った手段というのは、「トビタテ!留学JAPAN」という、日本代表の大学生を国が支援するという形のものを利用しました。このプランは国際的に活躍できる産業界の人材を育成するのを目的としていて、これがちょうどEdtechと相性がよかったのです。
こういったものを見つけたのも、大学の留学窓口などを介したのですか?
ちょっと記事にはしづらいかもしれませんけど、僕あんまりいい大学生ではなかったので(笑)大学の人とはあまり関わりを持ってなかったというか、留学プランを見つけたのも自分で・・・
ちょっといい例にしづらいですかね?
いやいや!こういった形で留学される人もいるということですので、率直な体験は参考になります。
先程「あまりいい大学生ではなかった」とおっしゃってましたが、これはどういった点から・・・?
~大学生活~
これちょっと記事にしづらいですよ(笑) 正直に言うと、学校の先生になりたい気持ちが強くて、実際に教えることが一番のスキルアップになると思ってたんですね。だから塾のアルバイトとして突っ走ってたんです。そのためまあ、大学にはあまり行かなかったのですが。
一年生でこの大学生活を素晴らしいだなんて思っちゃダメですよ!
こういった大学生活も素晴らしいと思います。そうするとサークル活動と部活動も力は入れず、アルバイトに力を入れていたのですか?
そうですね。参加はしなかったですね。だから大学で話せる人もいなくて。
ちょうど最後の学年がコロナ禍で、その年にやっと教授や他の大学生と繋がるようになったんです。 コロナ以前と以後なら、断然以後に出会った人の方が多いですね。
コロナ禍で逆に人間関係が強くなったと。それは興味深いです
~VMMU~
松本さんが最後の学年に取り組まれたのが、ヴァーチャル空間で武蔵大学のキャンパスを再現する「VMMU(Virtual Museum at Musashi University)」ですね。
これは偶然昨年度佐藤さんがこのきじキジ上にて記事にされたもので、
制作のほぼ全てを松本さんが行ったということですが、そもそもなぜ取り組もうと思ったのですか?
画像は上の記事から引用。すごいクオリティです
留学から帰ってきて、日本でその経験を活かす機会がしばらく無かったんです。
なんとか活かせないかと思ってた矢先に2020年のコロナ禍が来まして。コロナで何も出来ないうちに4月になったんです。新入生たちがどう思ってるのかが気になって、オンライン上での新歓のようなものを開いたんです。
そうしたら「なんで入学したのにキャンパスに行けないんだ」って声があって。ならば留学での経験を活かして、VRで大学のキャンパスを作れば、実際に行けてはないけど”疑似体験的に”武蔵大学を味わえるのでは?と考えたんです。
新しい教育を学ぼうとした留学先でEdtechを学び、帰ってきたら学んだスキルを活かせるような社会情勢になっていた。こうした流れの上に「VMMU」があったんですね。
バーチャルミュージアムの中核は松本さんが制作されたとのことで。すごく大きな功績です!
いやいや(笑) 新入生が送る大学生活が、家で課題をやるだけという状況にモヤモヤを感じて。こういった新入生の思いをなんとか変えられたらという勢いだけで突っ走ってましたね。
普段通ってる大学を再現するってことになったんで、色々考えなくてはいけなかったんです。そうした準備をするのが一番大変でしたね。どういった視点から再現を試みるのかという点とか。
夏休み明け、ゼミで「夏休み何してた?」って聞かれたんです。夏休み全て制作に費やしたんで「オンライン上で武蔵大学を再現してみたよ」って返したら、「じゃあそれゼミの研究に生かそう!」って流れになったんです。僕は作るのに精一杯で、これをどう発表するかなんて考えてなかったので、ゼミで使ってくれるなら丁度いいなって考えたんです。
なるほど。これもまた「Edtech」の形の一つかもしれませんね。興味深いです。
また、このゼミでの研究を卒業論文にされ、優秀賞を受賞されたともお聞きしました。
最優秀ではなかったんですけどね。(笑) ただまあ、皆さん卒論の計画はちゃんとした方がいいです。僕の場合、11月にオンライン上で発表ってことになって、卒論の資料に発表時のデータが必要だったので、11月まで執筆に取りかかれなかったんです。それなのに提出は12月で。
だから夏はVMMUの制作、冬は卒論の制作で全く休めない休暇でしたね(笑)
すごい…そうなると就職活動はどのようになされたのですか?
これは皆さんに真似してほしくないんですけど、大学生最後の年の11月に就職活動をはじめました。 Amazonから内定を頂いたのも12月半ば頃でした。 だから卒論と並行してやってたんです。やめたほうがいいです。
松本さんが小学校の頃、どんな子どもだったと振り返りますか?
なんだろうなぁ・・・自分で言うのもなんですけど、親とか大人の言うことに従ってましたね。今では全然違うんですけど(笑)
大学にあまり行かず、塾のアルバイトに熱心していたことは親御さんに指摘されたりとか無かったのですか?
まあ言われてましたね。「あんた大学行かずに何してるの」って。従わずにいましたけど。反抗期が遅かったんでしょうね(笑)
でも後悔してないです。このアルバイトの経験はその後の糧になりましたから。例えば、”合格”という目標の為に、生徒・親・講師とコミュニケーションを取ることの経験が、今のマネージャー業に生きています。
大学生活でこれをやっておいて良かった!ということはなんでしょうか?
良かったこと… アルバイト・留学・VMMUの3つですかね。
この3つを経験してわかったのが「やりたいことを徹底的にやる」ってことですね。
「ゼミの武蔵」と言われるように、好きな物事を徹底的に掘り下げられるのがこの大学の精神であり良いところじゃないですか。とにかく「徹底的にやる」という精神は共通してますね。
では、逆にやりたかったことはなんでしょうか?
笑われるかも知れませんけど、みんなが想像するような大学生活を送りたかったです(笑) みんなでワイワイしたかった・・・家に集まってタコパとかピザパーティとか!
アメリカ留学時代はどんちゃん騒ぎみたいなことはやってましたけど、日本でそういったことをやってなかったので・・・
後輩の大学生に伝えたいことなどありますか?
なんだろう・・・まだ卒業したばっかなので先輩ヅラなんて全然できないですけど(笑)
とにかく伝えたいことは、「自分の興味あることを突っ走ってみる」って事ですかね。少しでも気になることがあったら、まず始めてみる。それを他の人と共有すれば、自然と人間の繋がりも広がっていくので。自分の「VMMU」も突っ走ってみた先にあったものですからね。
本当に社会人と大学生だと自由な時間とかで全然違うので、大学生の内にやりたいことやるのが一番いいと思います。やったもん勝ちです、大学生なんて。
貴重なお時間を割いていただき、本当にありがとうございました。
この記事執筆も、松本さんの「突っ走ってみよう」という精神を学んで頑張ろうと思います。
いいじゃないですか!この先の大学生活も突っ走ってください。ありがとうございました!
初めてのインタビューで、途中何度もトラブルを引き起こしたのにも関わらず優しく受け答えしてくださった松本さん、そして何度も助け船を出し、場の取りまとめをしてくださった佐藤さん、 本当にありがとうございました。
(取材・編集:1年中村 2年佐藤 2年濱野) (素材:罫線・飾り線ダウンロードサイト)