オモシロ授業 第3弾 ~クリエイティブ・ライティング~

2017年03月31日

「この授業、オモシロい!!」
そんな、高校までとは一味違う、大学ならではのユニークな授業を紹介していくこの企画。
第3弾となる今回は、果たしてどんなオモシロい授業に出会えるのでしょうか?
編集部員が潜入し、その中身を探って参りました!


どうやら、そのオモシロ授業は、コンピュータ教室で行われているという情報を入手し、
さっそく潜入すべく、おそるおそる中に入ってみます。


皆さん、集中してパソコンの画面を眺めているようですね。
静まりかえる教室に、キーボードをたたく音が響いています……。
一体何をしているのか、まったくわからないため、意を決して学生に声をかけてみることに。

編集部:すみません、今、何をしているのでしょうか??(ドキドキ)

受講生:作品を読んでいます。

編集部員:作品とは…??

受講生:この講義を受けている学生が書いたものです。今、それを読んで、コメントを送る作業をしているんです。

編集部員:おお!?それ、オモシロいですね!!

そう、これが今回紹介する、総合科目の「クリエイティブ・ライティング」という授業です!




オモシロ① 毎週、テーマに沿って作品を書く!

受講生は、毎週与えられたテーマをもとに作品を創作します。小説やエッセイ、詩など、その形式は自由。

「字数制限があるので、まとめる力が身につくと思います」(2年女子)

オモシロ② 他の人の作品が読める!

同世代の、それも同じ大学に通う身近な人の作品を読める、というのがツボかもしれません。

「同じテーマでも、自分では絶対に思いつかないような作品があって、その発想力に刺激を受けます」(2年女子)

オモシロ③ 作品に対してコメントをもらえる!

読んだ作品には自分の感想や意見を書き、逆に自分の作品に対するリアクションを読むことができます。
授業の終わりには、先生からの総括と、1人1人の作品に対するアドバイスなどをいただきます。

「作者も、コメントする側も匿名なので、素直な反応が聞けるところが良いです」(3年男子)
「自分が狙った通りの反応をしてもらえると嬉しいです。逆に、意外なところに注目してもらえることもあって、それもまた面白いです。それを繰り返していくうちに、自分が伝えたいことが相手に伝わるにはどうしたらいいのか、考えながら書けるようになったと思います」(2年女子)




Q この授業は特にどんな学生にオススメですか?
A 普段、考えたり空想したりすることが多くても、それを書くときに未完成で終わってしまいがちな人。
また、プロの作家のように、週一で投稿する気分を味わいたい人ですね。(笑)

Q この授業でどんな力を身につけてほしいですか?
A 「想像力」です。自分から一旦離れて、別の立場からの視点でいつでも想像できる力。それは様々な場面で役に立つと思います。
また、締切と折り合う計画力と、思い切りの良さも、身につけてもらえればと思います。

Q この授業の「オモシロ」とは?
A 自分(私)よりも優れた学生に出会えること。そんな学生に、まわりが刺激を受けてほしい、そして私も一緒に、皆で成長しあっていければと思い、この授業スタイルを考えました。
ただ、この授業の「オモシロ」を作っているのは、実際に作品を創り、それにコメントを連ねていく学生自身だと思います。

Q 先生が考える、「クリエイティブ・ライティング」とは??
A クリエイティブとは「自分を離れる」こと。ライティングとは「読者になる」こと。
作品は、読者を意識して書かれ、そして読者に読まれてはじめて形になると思っています。


というわけで今回は、「クリエイティブ・ライティング」というオモシロ授業を紹介しました!
想像する力、そしてそれを言葉で表現する力は、日々求められる力であると同時に、自身の生活を彩るものでもあると思います。
楽しみながらそういった力を身につけられるこの授業は、まさに履修の価値あり!!

快く取材に応じてくれた受講生の皆さん、三澤先生、本当にありがとうございました。
余談ですが、三澤先生は武蔵大学のご出身で、学生時代に所属していた文藝部では部長を務めていたそうです。先日、取材記事を出させていただいたばかりの三上延さん(小説家・代表作に『ビブリア古書堂の事件手帖』など)が、当時副部長をされていたそうで、お二人は今でも交流が続いているそうです。
(三上延さんのインタビュー記事はこちら
偶然にも、このような繋がりをもってこの記事を公開出来たことを嬉しく思います!

※この記事で紹介した授業は、2016年度に開講されたものです。授業は、年度によっては開講されないものもあります。


【社会学部2年 今野】

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