【3号館屋上】江古田ミツバチプロジェクト
ごきげんよう。はじめまして。
学友会(学内の生徒会組織)の活動を経て、さまざまな学生や取り組みを多くの人に届けたいと思い、3年生ながら入部させていただきました、ももんがです。
今回は江古田ミツバチプロジェクトにお邪魔させて頂きました。
江古田ミツバチプロジェクトとは…3号館の屋上で行われているミツバチを飼育するプロジェクトのこと。2010年から地域住民と武蔵大学の学生が協力して育てています。
前回の記事ではその作業内容に迫っています。
前回の記事は下記より↓
はじめてのミツバチ・プロジェクト体験記
5年ぶり2回目となる今回の取材。どんな人がなぜプロジェクトに参加するようになったのか、3人の地域住民の方、そして学生メンバーにお話を伺いました。
地域の方々はとてもユニーク。
創立当初から参加している方もいれば、転居に伴って参加するようになった方も。
初めにお話を伺ったのは信長江美さん(写真中央)。
家が近いため、毎回防護服の姿で自転車に乗って大学に登場。
信長さんは食品関係のカメラマンのお仕事をされているそうで、ミツバチプロジェクトに参加するようになってミツバチついて学んだそう。お仕事としてハチミツの図鑑の写真を撮ることも。
大学ではニホンミツバチを飼うことはなかなか難しく、年に一度しか採れない。そのため、ハチミツを採取するのはセイヨウミツバチが中心だそうです。
しかしながら、最近は昆虫やオオスズメバチが増加しているそう。
スズメバチは蜜をためることが出来ず、肉食のためミツバチをかみ砕き食べてしまう危険な存在。
学生が大学に登校していない期間が続いたため、人間がいない状況を生み出し、増加したのではないかというお話がありました。
危険であるためにオオスズメバチの対処は虫取り網で捕まえ、焼酎漬けにし殺傷します。毒々しい……
スズメバチの罠。匂いに誘われて隙間からスズメバチが入ってしまうという。スズメバチだけでなく、燕もミツバチの天敵。食物連鎖の中にあることを学びました。
この活動は毎週土曜日に行うため、皆さん予定を空けているそう。
しかし、毎回やることが異なるそうでその一部を体験させて頂きました。
私はナイフを温め、巣板の表面を削らせて頂きました。取材時は10月と採蜜の最後の時期のため、堅かったです。表面を丁寧に剥がし採蜜器に入れます。
プロジェクトときじキジを兼任する田中くんの作業は巣板を採蜜器に入れることでした。遠心力によってとろりとした蜜だけを採取します。防護服を着て屋外に出るだけでなく、屋内作業もあります。
この日はミツバチが越冬できるのか様子を見たり、次の年度のために巣板をきれいにしたりしました。
時期によって給餌したり、巣板を調整し気温を適正にしたりするそうです。
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