編集部員の夏休み2022【パクチー銀行を訪問】
先ほどから、「パクチー銀行」と言っていますが、あくまでこれは通称なんですよね。
正式な店名にある、「SOTOCHIKU」ってなんですか?
SOTOCHIKUとは、社会に散らばる古いものを新しい空間の素材として活かすこと。
パクチー銀行の内外装が、そうでしょ?
お店の外装に使われている鉄板や、中で棚として使われている土壁が、その一例ですね。
↑潮風で、鉄板が錆びています。味が出ている。
↑鋸南町の古民家の土壁が、棚として再生しています。
過疎化が進む鋸南町には空き家が多くなっていて、解体すると、そうしたものが沢山出る。
それらを価値のない廃棄物と見る人が多いだろうけど、
見方によっては、鋸南は宝の山だと思う。
鉄板の錆びといい、土壁のひび割れといい、人工的には創り出せないものですよね。
時間の経過と、鋸南町の環境が生み出した存在です。
聞けば聞くほど、「パクチー銀行」が何なのか、定義ができませんね。
カフェ、と一言で片付けられません。
ちなみに今、地元の人が持ち寄った古本で、ブックフェアもやってるよ(笑)
もはやここは何なのか(笑)
この場所は、「佐谷恭」という人間が持つ哲学の表現場所になっていると思います。
そして、色々な人と繋がる場所でもある。
短い言葉で伝えるのが難しいですよね。
だから、定義するのは難しい。というか無意味。
だって、一人ひとりの感じ方は違うから。
うーん。
ちょっと、海を見ながら記事の構成を考えてきます。
↑「パクチー銀行」から歩いて数分で、海に出られます。
この記事で伝えられたのは、「パクチー銀行」のほんの一部に過ぎません。
佐谷さんの考え方が面白いと思った方、パクチーが好きな方、鋸南町に興味を持った方は、ぜひ「パクチー銀行」に足を運んでみてください。
もしかしたら、人生を変える出会いがあるかもしれません。
パクチーの種を融資してもらうのも、いいですね。日本中をパクチーの輪で繋げましょう。
佐谷 恭さんに興味を持ったという方は、佐谷さんの著書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
→佐谷 恭(2019)『「ありえない」をブームにするつながりの仕事術 世界初パクチー料理専門店を連日満員にできた理由 』絶版新書
詳しくは、こちら(外部リンク)
取材協力:佐谷 恭(さたに きょう)さん
「SOTOCHIKU & 89 unLtd.」
千葉県安房郡鋸南町保田65-2(JR内房線 保田駅から89歩)
取材・撮影・執筆:人文学部3年 横田