編集部員の夏休み2022【パクチー銀行を訪問】

2022年09月08日

先ほどから、「パクチー銀行」と言っていますが、あくまでこれは通称なんですよね。

正式な店名にある、「SOTOCHIKU」ってなんですか?

SOTOCHIKUとは、社会に散らばる古いものを新しい空間の素材として活かすこと。

パクチー銀行の内外装が、そうでしょ?

お店の外装に使われている鉄板や、中で棚として使われている土壁が、その一例ですね。

↑潮風で、鉄板が錆びています。味が出ている。

↑鋸南町の古民家の土壁が、棚として再生しています。

過疎化が進む鋸南町には空き家が多くなっていて、解体すると、そうしたものが沢山出る。

それらを価値のない廃棄物と見る人が多いだろうけど、

見方によっては、鋸南は宝の山だと思う。

鉄板の錆びといい、土壁のひび割れといい、人工的には創り出せないものですよね。

時間の経過と、鋸南町の環境が生み出した存在です。

聞けば聞くほど、「パクチー銀行」が何なのか、定義ができませんね。

カフェ、と一言で片付けられません。

ちなみに今、地元の人が持ち寄った古本で、ブックフェアもやってるよ(笑)

もはやここは何なのか(笑)

この場所は、「佐谷恭」という人間が持つ哲学の表現場所になっていると思います。

そして、色々な人と繋がる場所でもある。

短い言葉で伝えるのが難しいですよね。

だから、定義するのは難しい。というか無意味。

だって、一人ひとりの感じ方は違うから。

うーん。

ちょっと、海を見ながら記事の構成を考えてきます。

↑「パクチー銀行」から歩いて数分で、海に出られます。

 


 

この記事で伝えられたのは、「パクチー銀行」のほんの一部に過ぎません。

佐谷さんの考え方が面白いと思った方、パクチーが好きな方、鋸南町に興味を持った方は、ぜひ「パクチー銀行」に足を運んでみてください。

もしかしたら、人生を変える出会いがあるかもしれません。

パクチーの種を融資してもらうのも、いいですね。日本中をパクチーの輪で繋げましょう。

 


 

佐谷 恭さんに興味を持ったという方は、佐谷さんの著書を手に取ってみてはいかがでしょうか。

→佐谷 恭(2019)『「ありえない」をブームにするつながりの仕事術 世界初パクチー料理専門店を連日満員にできた理由 』絶版新書

詳しくは、こちら(外部リンク)

 


 

取材協力:佐谷 恭(さたに きょう)さん

「SOTOCHIKU & 89 unLtd.」

千葉県安房郡鋸南町保田65-2(JR内房線 保田駅から89歩)

 

取材・撮影・執筆:人文学部3年 横田

 

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