【初コラボ】『やぎ』に会いに行こう!【武蔵高等学校中学校】

2022年07月12日

—やぎの取り組みが始まった経緯を教えてください

<やぎ飼育担当のAさん>

これは、「やぎの研究」(以下、やぎ研)という団体が行っています。総合講座という活動の、ひとつです。

総合講座には以前、生き物を飼っていた団体があったそうなんです。

それの(実質的な)後継団体として、やぎを飼って、研究しようというプロジェクトが生まれたと聞いています。

総合講座は本来、高校1年生が対象なんですが、中学生の中にも、熱烈に入りたいという人が出始めまして・・・

そもそも、やぎ小屋は外にありますし、オープンな環境なので、興味を持った人が多かったらしく。

今では総合講座から始まったということに関係なく、中学1年から参加する人もいますね。

 

—なぜ動物を飼うのですか。そして、なぜ「やぎ」なのでしょうか

<Aさん>

武蔵の部活、特に理科系部活は顕著ですが、何かを研究するというのが伝統になっています。

そこで、家畜という、人間と関わりの深い動物を飼ってみて、研究するという取り組みが始まりました。

 

<やぎ飼育担当のBさん>

ちなみに、やぎは犬に次いで、2番目に家畜化された動物なんですよ。

そういったこともあって、(飼育するのは)うさぎなどの、他の動物にならなかったそうです。

 

 

—新入会員の方にお聞きします。やぎ研に入ったのは、なぜですか

<新入会員のCさん>

僕は動物が好きなので・・・武蔵の志望動機が、やぎだったんですよ。

それで、最初から「入りたいなあ」と目星を付けていたんです。

 

<新入会員のDさん>

僕も鳥や動物に興味があって。やぎに元々興味があったんです。それで、入ろうと思いました。

 

<Aさん>

やぎ研の中では、武蔵を志望した理由が、やぎという人が多いですね。

(きじキジ一同、驚き)

実際、私がそうでした。

 

—この活動をする中で、嬉しかったことはありますか

<Aさん>

私は研究が本当に好きでして。研究活動をする上で、やぎ研は最も良い環境ですね。

中学校1年生の時から、何年間も研究して、それを発表できる場所があって・・・

それを親戚の方に見てもらって、褒めてもらえたりすると、やぎ研の活動をしていて良かったと思います。


<Bさん>

僕の場合、(やぎという)観察対象が近くにいるのは、すごくいい環境だと思いますね。

牧場に行ったら気づかないような、身近だからこそ気づくことがあったりして。

 

—牧場のやぎとは違いますか

<Bさん>

こっち(武蔵)の子の方が可愛いですね(一同笑)

 

<Aさん>

研究がテーマですが、やはり、飼っていれば愛情も湧いてきます。

そういったところも、飼っていて良かったと思うことですね。

 

<Bさん>

観光牧場の場合、少数で分けて飼っていることが多いんですが・・・

ここ(武蔵)の場合は、母と子の2ペア(4匹)を1つの柵の中で飼っていまして。

2家族が一緒にいると、力の差が生まれるんですよね。ただ、その力関係も時間の経過によって変わったりして。

それは見ていて面白いなと思います。継続的に見ていないとわからないことですね。

↑現在、飼っている4匹。力関係は、どうなっているのでしょうか。

 

—逆に大変だったことはありますか

<Bさん>

やぎ小屋の床下を掃除している時に、上からフンが落ちてくることですかね(笑)

あとは、休日がないこと。やぎ中心の生活ですね。

交代制なので、毎日ではないんですが・・・それでも、毎日誰かが世話しなくてはならない。

夏休みも、冬休みも、年末年始も行かなくちゃですね。クリスマスは、彼女いないので、喜んで行きますけど(一同笑)

あとは、雨の日が大変ですね。フンと土が混ざって、靴底につくんです。ちゃんと洗わないで帰ると、お母さんに怒られます。

 

<Aさん>

大きな台風の時も、世話しに行きました。あれが今までで一番大変でした。

 

<Bさん>

動物を飼う責任ですね。でも、そこから得られるものは大きいと思います。

 

—やぎの研究を、将来につなげたいと考えていますか

<Aさん>

やぎ研は今年で、11年目です。OBの方も増えていますが、全員が動物に関わっているかというと、そうでもなくて。

もちろん、獣医学の道に進まれた方もいますが、全員がそうではないというのは、面白いところだと思います。

ただ、生き物を飼う中で、当然、責任が生まれますよね。

それらを通して学ぶことはあるでしょうし、そういったことは将来につながると思います。

話を聞いていて、本当に熱意を感じます。こういう方が、研究者になるんでしょうね。

サインもらっておきたいです。

今、何年生ですか


<Aさん>

高校1年生ですね


(きじキジ一同)すごいな・・・

 

—読者(特に武蔵大学生)に伝えたいことはありますか

例えば、やぎに対して、どう接するべきですか

<Aさん>

うち(武蔵)の子たちは、人慣れしているんですが、突然怒り出す可能性もゼロではないので・・・

(飼育する側も含めて)勝手に触るのは、するべきではないと考えています。


<Bさん>

遠巻きから見ていただくのは歓迎なんですが、お願いしたいことが2つあります。

ひとつは、餌づけしないということ。

 

 

もうひとつが、なるべく静かにしてあげてほしいということです。

周りで騒がれると、やぎもストレスが溜まってしまうので・・・

あまり、人間の方から積極的に関わろうとしない、ということですね。ただ、積極的に観察はしていただきたいです!


<Aさん>

都内で、やぎを飼っているところは、珍しいですからね。


<Bさん>

せっかくいるんだから、見てほしい、というのはこちらの願いですね。

 

—今後の展望・野望はありますか

<Bさん>

特に計画は無いんですが・・・理想を言うと、もう少し、やぎ舎を広くしたいですね。


<Aさん>

あとは、部室が欲しいです。占有しているスペースはあるんですが、やぎ研の部屋が欲しいですね。

入学志望者に貢献してるのに(笑)

 

↑所狭しと写真・資料が並ぶ、仮スペース

 

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普段のお仕事を見学。散歩も行くよ。

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