【初コラボ】『やぎ』に会いに行こう!【武蔵高等学校中学校】
—やぎの取り組みが始まった経緯を教えてください
<やぎ飼育担当のAさん>
これは、「やぎの研究」(以下、やぎ研)という団体が行っています。総合講座という活動の、ひとつです。
総合講座には以前、生き物を飼っていた団体があったそうなんです。
それの(実質的な)後継団体として、やぎを飼って、研究しようというプロジェクトが生まれたと聞いています。
総合講座は本来、高校1年生が対象なんですが、中学生の中にも、熱烈に入りたいという人が出始めまして・・・
そもそも、やぎ小屋は外にありますし、オープンな環境なので、興味を持った人が多かったらしく。
今では総合講座から始まったということに関係なく、中学1年から参加する人もいますね。
—なぜ動物を飼うのですか。そして、なぜ「やぎ」なのでしょうか
<Aさん>
武蔵の部活、特に理科系部活は顕著ですが、何かを研究するというのが伝統になっています。
そこで、家畜という、人間と関わりの深い動物を飼ってみて、研究するという取り組みが始まりました。
<やぎ飼育担当のBさん>
ちなみに、やぎは犬に次いで、2番目に家畜化された動物なんですよ。
そういったこともあって、(飼育するのは)うさぎなどの、他の動物にならなかったそうです。
—新入会員の方にお聞きします。やぎ研に入ったのは、なぜですか
<新入会員のCさん>
僕は動物が好きなので・・・武蔵の志望動機が、やぎだったんですよ。
それで、最初から「入りたいなあ」と目星を付けていたんです。
<新入会員のDさん>
僕も鳥や動物に興味があって。やぎに元々興味があったんです。それで、入ろうと思いました。
<Aさん>
やぎ研の中では、武蔵を志望した理由が、やぎという人が多いですね。
(きじキジ一同、驚き)
実際、私がそうでした。
—この活動をする中で、嬉しかったことはありますか
<Aさん>
私は研究が本当に好きでして。研究活動をする上で、やぎ研は最も良い環境ですね。
中学校1年生の時から、何年間も研究して、それを発表できる場所があって・・・
それを親戚の方に見てもらって、褒めてもらえたりすると、やぎ研の活動をしていて良かったと思います。
<Bさん>
僕の場合、(やぎという)観察対象が近くにいるのは、すごくいい環境だと思いますね。
牧場に行ったら気づかないような、身近だからこそ気づくことがあったりして。
—牧場のやぎとは違いますか
<Bさん>
こっち(武蔵)の子の方が可愛いですね(一同笑)
<Aさん>
研究がテーマですが、やはり、飼っていれば愛情も湧いてきます。
そういったところも、飼っていて良かったと思うことですね。
<Bさん>
観光牧場の場合、少数で分けて飼っていることが多いんですが・・・
ここ(武蔵)の場合は、母と子の2ペア(4匹)を1つの柵の中で飼っていまして。
2家族が一緒にいると、力の差が生まれるんですよね。ただ、その力関係も時間の経過によって変わったりして。
それは見ていて面白いなと思います。継続的に見ていないとわからないことですね。
↑現在、飼っている4匹。力関係は、どうなっているのでしょうか。
—逆に大変だったことはありますか
<Bさん>
やぎ小屋の床下を掃除している時に、上からフンが落ちてくることですかね(笑)
あとは、休日がないこと。やぎ中心の生活ですね。
交代制なので、毎日ではないんですが・・・それでも、毎日誰かが世話しなくてはならない。
夏休みも、冬休みも、年末年始も行かなくちゃですね。クリスマスは、彼女いないので、喜んで行きますけど(一同笑)
あとは、雨の日が大変ですね。フンと土が混ざって、靴底につくんです。ちゃんと洗わないで帰ると、お母さんに怒られます。
<Aさん>
大きな台風の時も、世話しに行きました。あれが今までで一番大変でした。
<Bさん>
動物を飼う責任ですね。でも、そこから得られるものは大きいと思います。
—やぎの研究を、将来につなげたいと考えていますか
<Aさん>
やぎ研は今年で、11年目です。OBの方も増えていますが、全員が動物に関わっているかというと、そうでもなくて。
もちろん、獣医学の道に進まれた方もいますが、全員がそうではないというのは、面白いところだと思います。
ただ、生き物を飼う中で、当然、責任が生まれますよね。
それらを通して学ぶことはあるでしょうし、そういったことは将来につながると思います。
話を聞いていて、本当に熱意を感じます。こういう方が、研究者になるんでしょうね。
サインもらっておきたいです。
今、何年生ですか
<Aさん>
高校1年生ですね
(きじキジ一同)すごいな・・・
—読者(特に武蔵大学生)に伝えたいことはありますか
例えば、やぎに対して、どう接するべきですか
<Aさん>
うち(武蔵)の子たちは、人慣れしているんですが、突然怒り出す可能性もゼロではないので・・・
(飼育する側も含めて)勝手に触るのは、するべきではないと考えています。
<Bさん>
遠巻きから見ていただくのは歓迎なんですが、お願いしたいことが2つあります。
ひとつは、餌づけしないということ。
もうひとつが、なるべく静かにしてあげてほしいということです。
周りで騒がれると、やぎもストレスが溜まってしまうので・・・
あまり、人間の方から積極的に関わろうとしない、ということですね。ただ、積極的に観察はしていただきたいです!
<Aさん>
都内で、やぎを飼っているところは、珍しいですからね。
<Bさん>
せっかくいるんだから、見てほしい、というのはこちらの願いですね。
—今後の展望・野望はありますか
<Bさん>
特に計画は無いんですが・・・理想を言うと、もう少し、やぎ舎を広くしたいですね。
<Aさん>
あとは、部室が欲しいです。占有しているスペースはあるんですが、やぎ研の部屋が欲しいですね。
入学志望者に貢献してるのに(笑)
↑所狭しと写真・資料が並ぶ、仮スペース
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普段のお仕事を見学。散歩も行くよ。